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ビットコイン「米大統領選の結果に関わらず最高値更新」大手銀行アナリストの価格予想

トランプ氏なら125,000ドル、ハリス氏なら75,000ドル

スタンダード・チャータード銀行のアナリストであるジェフ・ケンドリック氏が、ビットコイン(BTC)価格が年内に史上最高値を更新する可能性があると予測しました。

ケンドリック氏は、米国大統領選の勝者にかかわらずビットコイン価格が急騰すると見ています。トランプ氏勝利なら125,000ドル(約1,875万円)、ハリス氏勝利でも75,000ドル(約1,125万円)まで上がると分析しています。

今回の選挙は2020年ほど市場に影響しないだろうというのが、この強気な見方の背景にあります。ケンドリック氏は、ハリス氏の大統領就任に伴うリスクを市場が過大評価している可能性も指摘しています。

政府の動きと楽観的な長期予想

2025年末までにビットコイン価格が200,000ドル(約3,000万円)に達する可能性もあるとケンドリック氏は指摘しています。

その根拠としては、銀行のデジタル資産保有に関する厳しい会計ルール(SAB121)の廃止見込みや、ホワイトハウスの仮想通貨業界への関心が高まっていることを挙げています。

先月には実際、ホワイトハウス高官と業界関係者によるオンライン会合が開かれました。

財務副長官や国家経済会議議長ら政府側と、リップル(XRP)ユニスワップ(UNI)、ステラ開発財団(XLM)、サークル(USDC)、コインベース(COIN)の代表者ら業界側が参加し、規制や経済効果について話し合いが行われたようです。

仮想通貨市場の今後の展望

ケンドリック氏の予測が的中するかは不透明ですが、機関投資家の参入拡大や規制環境の明確化、ブロックチェーン技術の実用化事例の増加、世界経済の不確実性によるヘッジ需要などが、仮想通貨市場の成長を後押しする可能性があります。

一方で、規制強化の可能性やセキュリティ問題、価格の乱高下といったリスクも無視できません。

この予測は、ビットコイン以外の主要な仮想通貨にも波及するかもしれません。イーサリアム(ETH)カルダノ(ADA)など、他の仮想通貨の価格動向も注目されます。

仮想通貨業界への政府の関心が高まっていることも、市場に影響を与えそうです。先月のホワイトハウス高官と業界関係者によるオンライン会合は、その表れと言えるでしょう。こうした対話の進展次第で、仮想通貨の法的位置づけや取引環境が大きく変わる可能性もあります。

仮想通貨市場は変化の激しい分野です。投資家は慎重な判断が求められます。今後の政策や市場の動きから目が離せません。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=140.84円)

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Souce:CNBC報道
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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