ソラナの「Firedancer」一部ローンチ｜注目されている背景は？

Firedancerの初期モデルがローンチ

Jump Cryptoの幹部が2024年9月20日にソラナ（Solana）のカンファレンスで、Firedancerの初期モデルがメインネットにローンチしたことを発表しました。

Jump CryptoはFiredancerを開発している企業で、WEB3関連の開発や投資を行っています。Firedancerは、ソラナのセキュリティや処理能力を向上させると期待されているソラナのバリデータクライアントです。

今回は、Firedancerの初期モデルである「Frankendancer（Firedancer v0.1）」をメインネットにローンチしたと発表されました。Frankendancerは、2024年7月からバグ発見に対する報奨金プロジェクトも行っています。

なお、今回メインネットへのローンチが発表されたFrankendancerは簡易的なもので、Firedancerの完全版ではありません。

現時点で、完全版のFiredancerはテストネットで稼働しています。一部では2025年にローンチを予定しているという声も見られますが、詳細な日程は発表されていません。

完全版リリースは2025年？

ソラナ（SOL）のFiredancer「2025年」に完全版リリースへ

Firedancerが注目される背景は？

今回行われたソラナのカンファレンスでは、Firedancerの進捗状況が注目のトピックの1つになっていました。Firedancerは2023年からテストネットで稼働しており、以降注目を集めています。

背景には、Firedancerがソラナの処理能力・セキュリティ・回復力を大きく向上させるポテンシャルを持つと期待されている点が挙げられます。

Firedancerは初期のテストで、ソラナが指定するバリデータ要件で100万TPS（1秒あたりのトランザクション数）を処理することに成功しました。この結果は業界から大きな注目を集め、WEB3関連の調査を行うMessariはDeFiの成熟度を上げるという見解を述べています。

Firedancerのパフォーマンスは、さまざまなメリットを実現します。1つ目に、レイテンシを短縮できるため、DeFiの成熟度を上げることが可能です。

分散型取引所の性能を、中央集権型取引所と同等のものにできます。

開発を主導するJump Cryptoのバウワース氏は、Firedancerが稼働した際の影響について「田舎道を高速道路に拡張するようなもの」とコメントしました。

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執筆・翻訳：BITTIMES 編集部
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