SEC、ミームコインを「収集品」と位置付け
SEC(米国証券取引委員会)のヘスター・パース委員は、トランプコイン($TRUMP)などのミームコインについて、証券法による保護の対象外とする見解を示しました。
CNBCの報道によると、同氏は、これらのミームコインは娯楽や文化的シンボルとして取引されることが多く、従来の証券に見られる「投資契約」の構成要素を欠くと説明しています。
このため、SECはミームコインを「収集品(コレクティブル)」と分類し、証券登録義務の適用外とする姿勢を明確にしました。
ただし、SECがミームコインの価値を保証することはなく、投資はあくまでも自己責任であると強調しています。
パース委員は「これらのトークンに規制による保護があると誤解しないよう注意が必要」と述べ、ミームコインの不安定な特性を投資家が理解する重要性を訴えました。
「ミームコイン自体は証券ではない」
SECの規制明確化に業界が注目
SECは2025年1月に「仮想通貨タスクフォース」を発足し、仮想通貨の証券としての性質や登録手続きに関する基準の見直しを進めています。
ミームコインを収集品として分類する今回の見解も、この規制整備の一環と見られます。
この動きを受けて、業界では市場環境の改善に期待する声が広がりました。
大手仮想通貨取引所クラーケン(Kraken)の政策責任者であるジョナサン・ジャキム氏は「明確な基準が定まることで市場はより健全になる」と述べ、規制の明確化に期待を寄せています。
SECが今回ミームコインを収集品として位置付けたことで規制が明確化されましたが、投資家には慎重な判断が求められています。
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Source:CNBC報道
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