
イタリア:ブロックチェーン技術で「デジタル学位証明書」を発行
ブロックチェーン技術の研究開発を進める大学も増えていますが、実際に学校内で活用する事例も増えています。イタリアのカリアリ大学(University of Cagliari)は、分散型管理の利点を利用した独自の学位証明書を発行しています。
こちらから読む:ブロックチェーンとは?仕組みをわかりやすく解説【図解あり】
信頼できる「分散型証書」
カリアリ大学は、独自のブロックチェーン技術を使用した"デジタル学位証明書"を作成しています。アプリケーションを通じて発行されるこの学位証明書は、今年度の卒業生に対して初めて授与される予定となっており、来年度からも希望に応じて継続して授与されることになっています。
ブロックチェーンの技術は、事実上改ざんが不可能であることが大きな利点の一つです。この利点を活用した"デジタル証書"は学問の世界に置いて特に重要なものであり、"証書"に記録されている"学位"が『正当なものであるかどうか』を判断するのに効果的です。
ブロックチェーン上に記録された学位は、公開されているだけでなく、不正な変更を加えることもできません。これはデジタル証書の情報を実際に確認する雇用主などに提出する際に、それらの学位が"信頼できるものである"ことを証明するのに役立ちます。
このような利点を備えたブロックチェーン上の"デジタル学位証明書"は、"次世代型の証書"として幅広く活用される可能性を秘めており、"卒業証書"や"資格証明書"などのあらゆる証明書にも応用することができるため、世界中で活用しようとする動きがみられています。
ブロックチェーン技術に取り組む名門校
ブロックチェーン技術のこのような活用方法は、その他の有名大学でも既に導入されています。マサチューセッツ工科大学(MIT)は、2017年6月にコンピュータサイエンスの学位を取得した学生に対してブロックチェーン技術を活用したデジタル証書を発行しています。
またインド政府が運営しているインド工科大学(IITs)は、IndiaChainという独自のブロックチェーンプロジェクトの開始を予定しており、インドの国立技術向上プログラム(NPTEL)は、IBMと協力してブロックチェーン技術を学ぶことができる、12週間のオンラインコースも提供しています。
2018年に入ってからは、世界各国の有名大学がブロックチェーン技術の研究や教育に力を入れています。現在大学でそれらの暗号化技術を学んでいる学生たちが、実際に社会にでて活躍する頃には、世界的にもブロックチェーンや仮想通貨の技術が広く普及していることでしょう。

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