HBARがロビンフッド米国上場で急浮上
米国の人気投資アプリRobinhood(ロビンフッド)は2025年7月25日、ヘデラ(Hedera/HBAR)の米国ユーザー向け取扱開始を発表しました。
この発表を受けてHBARの価格は急騰し、前日比で約13%上昇して1HBAR=0.26ドル(約39円)まで高騰しています。
価格上昇に伴い、HBARの時価総額は約107億ドル(約1.6兆円)に達し、アバランチ(AVAX)の約98億ドルやライトコイン(LTC)の約85億ドルを上回る水準となっています。
今回の上場により、HBARは時価総額ランキングで16位に浮上し、主要アルトコインと肩を並べる規模にまで拡大しました。
専門家は、ロビンフッドでの直接売買が可能になったことで流動性と認知度が高まり、それが個人投資家による買い需要を押し上げたと分析しています。
1,000万人以上のユーザーを抱える米国有数の投資アプリであるロビンフッドへの上場は、過去にソラナ(Solana/SOL)やシバイヌ(Shiba Inu/SHIB)などの価格を押し上げた実績があり、今回のHBAR上場も価格に大きな影響を与える可能性があると指摘されています。
米国初のヘデラ現物ETFを申請
ロビンフッド上場がHBARに与えた影響
上場発表直後にHBAR取引量が急増
HBARの急騰は、ロビンフッドによる上場発表が直接的な要因となりました。同社は日本時間7月25日夜に「HBARがロビンフッドで取引可能になった」と公式X(Twitter)で発表しています。
この発表を受けて、HBARの取引高は直後から急増し、短時間で価格も大きく上昇しました。これまでロビンフッドでは欧州向けサービスのみで取り扱われていたHBARが、今回初めて米国市場でも取引可能となったことは、非常に大きな意味を持つと評価されています。
HBARがAVAXやLTCを時価総額で上回る
HBARはアバランチやライトコインを上回り、時価総額ランキングで16位に浮上しました。今回の上昇により、時価総額は約107億ドル規模へと拡大しました。
時価総額ランキングでは、チェーンリンク(LINK)やスイ(SUI)などが上位に位置しており、HBARは主要アルトコインに肩を並べる水準に到達しました。ヘデラは、大手企業が参画する評議会型の構造を採用しており、企業利用における信頼性の高さでも評価されています。
市場全体が調整局面にある中で、HBARのみが著しく上昇した例として注目されています。
テクニカル指標から見るHBARの強さ
アナリストは「テクニカル指標上、HBARには依然として上昇余地があり、一時的な高騰ではなく、回復トレンドの一環と捉えられる可能性がある」との見解を示しています。
HBARは50日・200日移動平均線を上回る水準を保ち、RSI(相対力指数)も過熱感が落ち着いていることから、中長期的に安定した上昇基調を維持していると評価されています。
今回のHBAR上場は、ロビンフッドによる仮想通貨取扱銘柄拡充の動きの一環でもあります。2023年6月にSECの訴訟を受けて一時取扱を停止していたADA(カルダノ)やSOLなどは、2024年11月に再上場が実施されました。
今回のHBAR新規上場も、こうした流れの延長線上にあり、HBARが米国市場で「規制面で比較的安心なプロジェクト」として認識されていることを示す材料となっています。
ロビンフッドは上場銘柄の選定において慎重な審査姿勢で知られており、近年は規制リスクの低いアルトコインを中心に追加する傾向が強まっています。このことからも、HBARは米国の規制環境下でも一定の信頼を得ていると捉えられています。
「HBAR活用の衛星打ち上げ」の可能性
HBARの戦略的成長を支える新たな動き
HBARがAI分野で実用化|NVIDIAも関与
ヘデラ・ハッシュグラフ(HBAR)はAI分野との技術連携により、注目を集めています。中でも、NVIDIAやAccenture、Intelなどが関与するAIプラットフォーム「Verifiable Compute」への採用が話題となりました。
このソリューションでは、NVIDIAの次世代AIチップ「Blackwell」の処理履歴をヘデラのブロックチェーン上で管理する仕組みが導入されており、AI判断の透明性と改ざん耐性を担保する役割を果たしています。
こうした大規模な技術連携を受けてHBAR価格は1週間で50%以上急騰し、専門家からは「NVIDIAとの協業はメインストリーム技術としての信頼獲得に繋がる」との見方も出ています。
ヘデラの開発チームも「AIの信頼性向上に向けたブロックチェーンの活用を推進する」との方針を示しており、今回の採用事例は実需拡大に向けた重要な一歩としています。
HBARの現物ETF化に向けた動きが活発化
HBARのスポットETFに関する期待感も高まっています。
2024年11月、仮想通貨投資企業Canary CapitalはSEC(米国証券取引委員会)にHBARの現物ETF「Canary HBAR ETF」を申請しました。
また2025年に入ってからは、グレースケールや他の機関投資家もHBAR関連ETFの申請を進めており、こうした動きから、機関投資家によるヘデラへの関心の高まりが明確になっています。
ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は「HBAR現物ETFが2025年中に承認される可能性は90%に達する」との予測を示しており、市場では強い期待が高まっています。
HBARの価格はETF承認への期待を背景に上昇基調を保っており、ロビンフッド上場による個人投資家の流入も加わって、中長期的な成長が期待されています。
HBARの技術強化とエコシステム拡大
ヘデラ・ハッシュグラフは、今後も技術開発とエコシステムの拡充に取り組む方針を示しており、2025年7月24日にはテストネットのアップグレード(v0.64)も実施されました。
ブロックチェーンの性能向上や信頼性強化を継続することで、企業や機関投資家からの採用がさらに進むと見込まれており、市場からの評価も徐々に高まりつつあります。
今後予定されているETF審査の結果や、他取引所での上場、さらには大手企業との提携状況など、HBARを巡る動向に引き続き注目が集まっています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.72 円)
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Source:ロビンフッド公式X
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用





























