ShibariumとBONE、2026年Q2にプライバシー機能実装か
シバイヌ(Shiba Inu/SHIB)のマーケティングリーダーであるLUCIE氏は2025年11月28日に、SHIB関連のイーサリアムL2である「Shibarium」にプライバシー機能と機密スマートコントラクトを実装する大規模アップグレードが2026年第2四半期までに実施される可能性があることを報告しました。
プライバシー機能の実装は、シバイヌが2024年2月に提携した暗号技術企業「Zama」の完全準同型暗号(FHE)技術によって実現するもので、計画が順調に進めば2026年第2四半期末までには「Shibarium」とそのネイティブトークンである「BONE」で完全オンチェーンのプライバシーと機密スマートコントラクトを実装できる可能性があると報告されています。
完全準同型暗号(FHE)とは、データを復号化することなく暗号化したまま処理できる暗号化技術の一種であり、暗号化されたデータを元のデータに戻すことなく暗号化されたままの状態で分析・修正・作業することができるため、プライバシーとセキュリティを大幅に強化できるという特徴があります。
例えば、ブロックチェーン上で契約を自動執行できる「スマートコントラクト」を実行する際には機密情報が公開される場合がありますが、FHE技術を利用すれば機密情報を保護した状態でプライベートな取引・計算を行うことができます。
FHE技術はこの他にもプライバシー面で様々な恩恵をもたらしますが、今回の報告は「それらのプライバシー機能が2025年第2四半期にはShibariumとBONEで実装される可能性がある」というものであるため、SHIBコミュニティでは今後の展開に期待が高まっています。
Zama → Shibarium Privacy upgrade incoming
That means that before the end of Q2 2026, we could finally get full on chain privacy and confidential smart contracts on Shibarium and Bone thanks to Zama’s Fully Homomorphic Encryption tech. pic.twitter.com/0uc4qNZ2co
— 𝐋𝐔𝐂𝐈𝐄 (@LucieSHIB) November 27, 2025
Zama → Shibarium プライバシーアップグレードが目前に
Zamaの完全準同型暗号(FHE)技術によって、2026年第2四半期末までにはShibariumとBONEで完全オンチェーンのプライバシーと機密スマートコントラクトを実装できる可能性があります。
現在は「Ethereum Sepolia」でテストを実施中
LUCIE氏が共有した画像はZamaプロトコルのロードマップを示したものであり、現時点でも既にイーサリアム(ETH)のテストネット「Sepolia」でZamaプロトコルの公開テストが実施されていることが報告されています。
今後の予定としては2025年第4四半期にEthereumメインネットで本格稼働が開始され、それと同時に$ZAMAトークンのトークン生成イベント(TGE)も実施、2026年第2四半期には「Base・Shibarium・BNB Chain」などのイーサリアム仮想マシン(EVM)互換チェーンへの対応拡大が実施され、その後ソラナ(SOL)のメインネットでも展開予定とされています。
ShibariumでZamaのFHE技術が実装されれば、ユーザーのプライバシーを保護した完全非公開のオンチェーン取引が可能になる他、機密性の高い分散型金融(DeFi)サービスを展開するなど、”プライバシー保護に特化したアプリケーション”をShibariumで展開できるようになるため、Shibariumがより魅力的なブロックチェーンエコシステムとなり、多くの開発者やユーザーを惹きつけることができると期待されています。
Shibariumは既に高速かつ非常に低コストな取引環境を実現しており、オンチェーン取引で徴収された手数料の一部でSHIBのバーン(焼却処分による供給量削減の仕組み)を実施する仕組みも実装されているため、ここにプライバシー保護機能が追加されれば、Shibariumの魅力はさらに高まると期待されます。
シバイヌでは利便性を高めるための取り組みが順調に進められており、先日はAIを活用してノーコードでミニアプリ(ミニゲーム)を作成できるAIプラットフォーム「TokenPlay AI」との提携を通じて、SHIBテーマのミニアプリとミニアプリを展開できるツールも公開されているため、今後のさらなる展開なども注目です。
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source:LUCIE氏報告
サムネイル:Freepikのライセンス許諾により使用



























