リップルとAMINA銀行、欧州初の決済提携を発表
米ブロックチェーン企業Ripple(リップル)は2025年12月12日、スイス金融市場監督機構(FINMA)規制下のAMINA銀行と提携し、同行が欧州で初めてリップルの国際送金ソリューション「Ripple Payments」を導入すると発表しました。
この提携により、AMINA銀行はリップル社が提供する「Ripple Payments」のエンドツーエンドの支払いソリューションを採用し、顧客にほぼリアルタイムでの国際送金サービスを提供できるようになるとしています。
発表によると、AMINA銀行は今回のRipple Payments導入を通じて、国際送金においてリップルUSD(RLUSD)などのステーブルコインによる支払いも含め、複数通貨での迅速な支払い機能を提供する体制を整える方針です。
なお、こうした取り組みの背景として、同行はリップル社との協力関係を以前から築いており、2025年7月にはRLUSDのカストディおよび取引サービスを世界で初めて提供すると発表しています。
シンガポールで国際送金基盤を強化
欧州初、AMINA銀行とリップルが進める国際送金インフラ
規制下で実現したRipple Payments導入
今回のリップル社との提携は、AMINA銀行が規制当局の枠組みの下でライセンス付き決済インフラ「Ripple Payments」を欧州で初めて導入する事例となり、ブロックチェーン技術を活用した国際送金の実運用を進めることを示しています。
AMINA銀行が導入するRipple Paymentsは、既存の決済インフラに依存せず、従来の銀行ネットワークよりも高速かつ低コストでのクロスボーダー送金(国際送金)を可能とする技術であり、法定通貨とブロックチェーンを活用した効率的な決済処理を可能にします。
こうした仕組みにより、クロスボーダー取引のスピード向上と手数料削減が期待されています。
AMINA銀行が進める送金インフラの刷新
リップルによると、AMINA銀行がRipple Paymentsを導入することで、銀行顧客は旧来のコルレスバンキング(複数の銀行を経由する従来型の国際送金)に依存する必要がなくなるとしています。
また、同行はリップル社のステーブルコイン「RLUSD」に関しても早期から対応しており、RLUSDのカストディや取引を提供する銀行として世界初の事例となっています。
次世代決済インフラとしてのリップルの位置付け
リップルは公式発表で、今回のAMINA銀行との提携を通じて、法定通貨とデジタル資産をつなぐ決済インフラを金融機関に提供し、最終的に顧客にシームレスな決済体験をもたらすと述べています。
一方でAMINA銀行は、クロスボーダー取引において従来の金融機関では対応が難しかった領域に向けて安定した決済インフラを提供し、伝統的な銀行とWeb3企業の双方に対応できる体制を構築する方針を示しています。
新サービス「Ripple
Ripple Payments、銀行導入で広がるグローバル展開
リップルの国際送金ソリューション「Ripple Payments」はすでにオーストラリア、ブラジル、ドバイ、メキシコ、シンガポール、スイス、米国などで利用可能であり、今回の欧州初の事例は同社のグローバルなエンドツーエンド決済ソリューションの拡大を示すものです。
今回のAMINA銀行との提携は、リップルが各国で進めてきたRipple Paymentsの銀行導入を欧州にも広げる流れの一環と位置付けられています。
こうした動きは、国際送金の効率化やコスト削減を求める銀行や企業にとって、ブロックチェーン技術を取り入れる新たな事例となる可能性があり、リップルとAMINA銀行の協力関係が今後の金融インフラ展開にどのように影響するかに注目が集まっています。
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Source:Ripple公式発表
サムネイル:AIによる生成画像



























