「2026年は実行の年」ホスキンソン氏が示すDeFi拡張方針
カルダノ(ADA)の創設者であるチャールズ・ホスキンソン氏は2026年1月10日、X(Twitter)で公開した動画で、カルダノのDeFi基盤をビットコイン(BTC)およびエックスアールピー(XRP)と相互運用可能な形へと拡張する方針を明らかにしました。
ホスキンソン氏は2026年をカルダノにとって「構想を実行に移す年」と位置付け、同年を通じてカルダノのDeFi(分散型金融)スタックを単一チェーンに閉じた仕組みから、複数のブロックチェーンを横断するプロダクト群へと進化させる考えを示しています。
この戦略には、カルダノと外部ブロックチェーンを接続する新たなブリッジ(相互接続基盤)の整備、価格情報を安定的に供給するオラクル網の強化、さらにステーブルコイン導入といった基盤レイヤーの拡充が含まれます。
加えて、カルダノ上で稼働する主要な分散型アプリケーション(DApp)についてもアップグレードを進め、ビットコインDeFiやXRPを基盤とするDeFi領域など、他チェーン上でも機能する構成を目指すとしています。
ホスキンソン氏は、スマートコントラクト・プラットフォーム同士が性能差のみを競う状況では長期的な優位性を確立しにくいとの見解を示し、相互運用性(インターオペラビリティ)を軸とした差別化の重要性にも言及しました。
カルダノを「孤立したエコシステム」から脱却させ、外部チェーンとの間で流動性やユーザーが自然に行き交う構造を構築することで、カルダノに新たな資金と利用者を呼び込む狙いがあると説明しています。
Happy New Year https://t.co/P3GXCCQdzV
— Charles Hoskinson (@IOHK_Charles) January 10, 2026
カルダノ中核組織、5つの分野にフォーカス
Pentad構想が示すカルダノの2026年DeFi成長戦略
5組織連携で進むカルダノのPentad実行体制
ホスキンソン氏は今回のアップデートの中で、「Pentad(ペンタッド)」と呼ばれるカルダノ陣営の統合プロジェクトについても言及しました。
Pentadは、IOG、カルダノ財団、EMURGO、Intersect、Midnight財団という5つの主要組織が連携する枠組みであり、商業的に重要なインフラや統合施策を迅速に推進するための実行体制と位置付けられています。
2026年はこのPentadを軸にした本格的な展開フェーズに入る年とされ、ホスキンソン氏は「年末年始の休暇期間に一時的な停滞があったものの、複数の契約や提携は既に進行中である」と述べました。
具体的には、ブリッジやオラクル、ステーブルコイン、ブロックチェーン分析プラットフォームの拡充に加え、主要取引所への上場案件(Listings)の増加についても近く発表が行われる見通しであると示唆されています。
カルダノが狙うDApp主導のクロスチェーン戦略
こうした基盤整備と並行して、カルダノ上で特に重要性の高い上位15〜20のDAppを選抜し、集中的にアップグレードする計画も明らかにされました。
ホスキンソン氏は「これらのDAppをビットコインのDeFi、XRPのDeFi、さらにはプライバシー重視型チェーンであるMidnightに対応させる」と述べています。
さらに、選抜されたプロジェクトについてはティア1(大手)取引所への上場支援やインキュベーション、アクセラレーションを行い、TVL(総預かり資産)、ユーザー数、取引量を10倍規模へ拡大する目標を掲げました。
この取り組みはカルダノ内部の成長促進策であると同時に、他チェーンが持つ既存の流動性やユーザーベースを取り込むための外部志向の戦略として位置付けられています。
カルダノが重視するプライバシー主導の競争戦略
また、ホスキンソン氏はプライバシー機能がDeFi分野における次の競争軸になり得るとの認識を示しました。
単なる速度や手数料の改善ではなく、プライベートなステーブルコイン、匿名性を備えた予測市場や分散型取引所といった新しい価値提案を提示することで、これまでにないユースケースを創出できると述べています。
これらの機能はカルダノ内に限定されるものではなく、将来的にはソラナ(SOL)、イーサリアム(ETH)、ビットコイン、XRP、ビルドアルドビルド(BNB)、アバランチ(AVAX)といった主要チェーンにも展開される構想が示されました。
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2026年を見据えたカルダノのインフラ整備と価格動向
統合予算承認で進むカルダノの基盤インフラ整備
カルダノ陣営では、こうした戦略を実行に移すための体制整備も着実に進められています。
主要5組織による共同提案として策定された「重要インテグレーション予算」は、2025年末のガバナンス投票で承認されており、トレジャリーから7,000万ADAを割り当て、ブリッジ、ステーブルコイン、カストディ、分析基盤、オラクルといった中核インフラの整備に充当する計画です。
すでにオラクル分野ではPyth Networkの導入が決定し、ブロックチェーン分析についてもDuneとの連携が確定するなど、2026年を見据えた具体的な成果が現れ始めています。
EMURGOは、この予算承認によってカルダノのエコシステム全体が共通の目標に向けて足並みをそろえたと評価し、重要な統合機能を備えた状態で2026年を迎えられる点を強調しました。
開発ペース維持と市場が示すカルダノへの評価
ホスキンソン氏自身も、2025年に期待された米国規制環境の改善が限定的だった点に触れつつ「2026年こそが勝負の年になる」と述べ、今後は2カ月ごとに新機能を投入する高頻度な開発ペースを維持するとしています。
市場面では、カルダノ(ADA)の価格動向にも変化が見られています。
2025年を通じて大幅な調整局面を経験したものの、2026年に入ってからは市場全体の回復と歩調を合わせる形で上昇に転じ、直近1週間では約10%の上昇を記録しました。
記事執筆時点で、ADAは約0.39ドル(約60円)前後で推移しており、ホスキンソン氏が示したビットコインやXRPとの連携戦略、およびクロスチェーンDeFiの進展が市場でどのように受け止められるかが注視されています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=円)
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Source:チャールズ・ホスキンソン氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像




























