この記事の要点
JPモルガンBC決済に円含む5通貨追加
米金融大手JPMorgan Chase(JPモルガン)は2026年6月29日、ブロックチェーン事業部門「Kinexys(キネクシス)」の預金口座に日本円(JPY)など5通貨を追加したと発表しました。
今回の追加により対応通貨は計8通貨となり、日本円を含む各通貨間で24時間体制の送金やブロックチェーン上での外国為替(FX)取引を行えるようになります。
日本円への対応により、日本企業は海外拠点との資金移動や外貨建て資産の管理などで、ブロックチェーンを活用した国際決済サービスの選択肢が広がります。
三菱商事がKinexysを導入
多通貨化が進むKinexysの決済基盤
円・豪ドルなど5通貨が追加
Kinexysには今回、日本円・オーストラリアドル(AUD)・香港ドル(HKD)・人民元(RMB)・シンガポールドル(SGD)の5通貨が追加されました。
JPモルガンは今回の追加により、ブロックチェーンを活用した決済と外国為替(FX)の分野で世界で最も広範な通貨対応を実現したとしています。
今回の拡張では、すべての通貨ペアでプログラム可能な決済にも初めて対応し、あらかじめ設定した条件に応じて資金移動や流動性管理を自動で実行できるようになりました。
国際送金の課題と多通貨決済の需要
今回の通貨追加や決済機能の拡充の背景には、従来の国際送金では複数の銀行を経由するため、着金まで時間を要し、手数料も増えやすいという課題があります。
こうした課題に対し、Kinexysはブロックチェーンを活用することで中継銀行への依存を減らし、資金移動の迅速化と効率化を図るとしています。
各市場の営業時間に左右されず送金や決済を行えることも特徴で、JPモルガンは多通貨に対応した決済基盤への需要が高まっていることを受け、今回はアジア太平洋地域の主要5通貨を追加したと説明しています。
初期導入企業とKinexysの実績
対応通貨の拡大に合わせ企業での活用も始まっており、国際決済を手がけるPayoneer(ペイオニア)はオーストラリアドル建て口座を活用し、顧客向け送金を24時間体制で処理しています。
日本では、エネルギー取引会社JERA Global Markets(ジェラ・グローバル・マーケッツ)が日本円建て口座を初めて導入し、グループ内の資金移動や流動性管理に活用しており、同社は円建て資金を常時移動できる環境が財務運営の高度化につながるとの見解を示しています。
Kinexysはこれまでに累計4兆ドル(約647兆円)を超える取引を処理しており、1日あたりの平均取引額も70億ドル(約1.3兆円)を上回っています。
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日本でも広がるブロックチェーン決済
JPモルガンによる日本円対応と同様に、日本でもブロックチェーンを活用した決済や金融インフラの整備が進んでいます。
たとえば、日本円ステーブルコイン「JPYC」に対応した決済アプリ「ミセペイ」は2026年7月に始動し、加盟店向けに決済手数料0%でのサービス提供を開始します。
また、野村ホールディングスは米ドル建てステーブルコイン「USDC」を発行するCircle(サークル)と、ブロックチェーン上で金融取引を行う分野での協業に向けて基本合意を結び、デジタル資産を活用した金融サービスの実用化に取り組んでいます。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=161.95 円)
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Source:JPモルガン発表
サムネイル:AIによる生成画像




























