メタマスク「稼ぐ・使う・動かす」を1口座に統合|最大年利4%で自動運用

メタマスク「稼ぐ・使う・動かす」を1口座に統合|最大年利4%で自動運用

この記事の要点

  • メタマスク、利回り・決済・取引を1口座に統合する「Money Account」提供開始
  • 入金即時で最大年利4%の自動運用、Monad上のセルフカストディ型で稼働

まずはMetaMask(メタマスク)を詳しく

目次

MetaMask新口座、最大年利4%で自動運用

自己管理型ウォレットMetaMask(メタマスク)を開発する米ConsenSys(コンセンシス)は2026年6月30日、新口座「Money Account(マネーアカウント)」の提供を開始したと発表しました。

Money Accountでは、利用者が資金を入れた時点から最大4%の変動APY(年換算利回り)が自動で付き、運用・決済・取引を1つの残高で完結できるセルフカストディ型(自己保管型)の口座としてMonad(モナド)上で稼働します。

ステーキングやロックアップ、最低残高を必要とせず、残高の一部を決済に利用した場合でも残りの資産は運用が継続され、日常利用と資産運用を両立できる仕組みとなっています。

入金された資金はMetaMask発行のドル建てステーブルコイン「mUSD」へ変換され、mUSDを基軸として送金・取引・決済を一貫して行える設計が採用されています。

mUSDで「稼ぐ・使う・動かす」を一本化

「稼ぐ」と「使う」の壁を取り払う設計

ステーブルコイン市場は時価総額3,200億ドル(約51.8兆円)を超え、2025年の取引量も33兆ドル(約5,350兆円)まで拡大しましたが、多くの資産は日常の支払いとは切り離されたまま保有されていました。

利回りを得るにはDeFi(分散型金融)や取引所を利用し、支払いでは別のサービスへ資金を移す必要があり、「運用する資産」と「使う資産」が分かれていたことが普及の壁になっていました。

ConsenSys創業者兼CEOでイーサリアム共同創業者のジョー・ルビン氏は、Money Accountがこうした分断を解消するとしたうえで「資金を追加した瞬間に残高が稼ぎ始め、必要なときにすぐ使える」と述べています。

DeFi運用の利回りをリアルタイムで反映

発表によれば、Money Accountでは、USDC・USDT・DAIなどのステーブルコインを手数料なしで1対1のままmUSDへ交換できるほか、それ以外の通貨も所定の手数料で変換でき、デビットカードやクレジットカード、Apple Pay、銀行口座、PayPalからの入金にも対応しています。

mUSDへ変換された資金はスマートコントラクト・ヴォールト(自動運用の保管庫)を経由してDeFiレンディングへ配分され、ローンチ時はMorpho(モルフォ)を中心に運用され、Aave(アーベ)のマーケットも順次追加する計画です。

運用で得られた収益は、すべての手数料を差し引いたうえで最大4%の変動APYとして保有残高へリアルタイムに反映され、運用基盤はVeda(ヴェーダ)が構築・運用し、リスク管理はSteakhouse Financial(ステーキハウス・ファイナンシャル)が担います。

主な仕様は以下のとおりです。

項目 内容
稼働ネットワーク Monad
基軸通貨 mUSD(ドル建てステーブルコイン)
利回り 最大4%変動APY(全手数料差引後)
運用先 Morpho(ローンチ時)/Aaveは順次追加
カード還元 最大3%(mUSDで付与)
カストディ セルフカストディ(秘密鍵は利用者が保有)

秘密鍵は利用者が保有、凍結リスクなし

Money Accountでは秘密鍵を利用者本人が保有するセルフカストディ型を採用しており、自動運用が行われる仕組みでも資産を管理する権限は利用者の手元に残されます。

そのためMetaMask側が利用者の残高を任意に引き出したり、凍結・移動したりすることはできず、この点が銀行口座や預かり型の仮想通貨(暗号資産)サービスとの違いとされています。

基軸通貨となるmUSDは米ドルと短期米国債によって1対1で裏付けられ、その準備資産はStripe傘下のBridge(ブリッジ)が規制に沿って管理し、発行基盤にはM0(エムゼロ)のインフラが採用されています。

決済も取引も同じ残高のまま利用可能

運用中のmUSDはMetaMask Cardに対応するマスターカード加盟店でそのまま支払いに利用でき、オンライン決済とタップ決済のどちらにも対応しています。

対象となる買い物では最大3%がmUSDで還元されるため、カード利用によって残高を積み増しながら運用を続けることも可能です。

スワップやパープ(無期限先物)、予測市場でも口座間で資金を移す必要はなく、Monad上ではネットワーク手数料も全額肩代わりされるため、運用・取引・決済を同じ残高のまま利用できます。

モナド財団共同創業者兼GMのケオン・ホン氏は、1秒未満で取引が確定する処理性能と安定した手数料環境が、この仕組みの実現を支えているとしたうえで、「これが大規模な消費者向けステーブルコイン普及の姿だ」と述べています。

利回りは変動制、英国など一部地域は対象外

ただし、この口座をすぐに使えるのは一部の地域に限られ、対象地域のMetaMask利用者へは同日から提供が始まったものの、英国など一部の国・地域は当面対象から外れています。

対象地域でも、MetaMaskはMoney Accountが銀行口座や保険付き預金ではないことに加え、APYは保証されず、スマートコントラクトやプロトコルに伴うリスクがあることを明示しています。

利回りは運用先の状況によって変動し、ローンチ時はMorphoを中心に運用されるものの、今後はAaveのマーケットも順次追加される予定です。

MetaMaskは提供地域を順次拡大する方針としており、英国など一部の国・地域を除く利用者へ段階的に提供していくとしています。

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Source:MetaMask公式発表
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

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BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

仮想通貨ニュースメディア「BITTIMES(ビットタイムズ)」編集長。2016年にBITTIMESを創業し、暗号資産・ブロックチェーン・Web3領域の取材・執筆を10年近く継続。ビットコイン・イーサリアムをはじめとする主要銘柄の動向から、国内外の規制・税制・DeFi・NFTまで幅広くカバー。

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