この記事の要点
- CoinMarketCapがデリバティブ大手CoinGlassを買収
- 月間1.15億人にデリバティブデータ提供へ
CMCがデリバティブ領域を大幅強化
仮想通貨の価格情報サイトを運営するCoinMarketCapは2026年9月25日、デリバティブ(金融派生商品)のデータ大手CoinGlass(コイングラス)を買収したと発表しました。
CoinGlassは、建玉(未決済のポジション)や資金調達率(ファンディングレート)、清算情報など、デリバティブ市場の動向を示すデータを提供しています。
CoinMarketCapは同社の買収を通じて、月間1億1,500万人の利用者に対し、これまでの仮想通貨(暗号資産)価格に加えて、こうしたデリバティブデータも提供する方針です。
同社は、仮想通貨の取引量の過半数をデリバティブが占めていると説明しており、市場のリスクを把握するうえで重要な領域だとの認識を示しています。
買収手続きはすでに完了しており、取引金額は非公表となっているほか、CoinGlassは買収後も独立した事業体として運営を続けるとしています。
無登録でデリバティブ勧誘
買収後の方針とCoinGlassの強み
28取引所・2500超の商品を網羅
CoinMarketCapによると、CoinGlassは2019年に設立され、主要28の取引所と2,500を超える取引商品を対象にデリバティブデータを提供してきました。
扱う情報は建玉や資金調達率、清算に加え、ロングショート比率、オプション、ETF(上場投資信託)の資金フローまで及び、リアルタイムと過去の両方のデータをそろえています。
月間利用者は500万人を超え、API(外部連携機能)の顧客も1万に達しているとCoinMarketCapは明らかにしました。
なかでも清算ヒートマップや建玉ダッシュボード、資金調達率のテーブルは、仮想通貨市場で広く共有されていると紹介されています。
「変えずに届ける」買収後の方針
CoinMarketCapのラッシュCEOは、デリバティブ市場について「市場のリスクの大半が取られる場所」との認識を示し、CoinGlassはその状況を確認するために多くの利用者が訪れるサービスだと述べました。
そのうえでラッシュCEOは、CoinGlassのサービス自体を変えるのではなく、同社が構築してきた情報をより多くの人に届けることがCoinMarketCapの役割だと説明しています。
CoinGlass側も、ウェブサイトやアプリ、無料ツール、API、料金体系はいずれも変更せず、既存チームが製品開発を続ける方針を示しました。
統合時期・表示方法はまだ未公表
CoinMarketCapは今後、CoinGlassのデリバティブデータを自社の価格情報と組み合わせて提供する方針です。
一方、CoinMarketCap上でCoinGlassのデータをどのような形式で表示するのかや、具体的な提供時期については今回の発表で明らかにしていません。
8.5万ドル突破しショート勢一掃
BTC急騰で見えたデータの重要性
2026年9月下旬のビットコイン(BTC)急騰局面では、1時間で約3億ドル(約470億円)のショートポジションが強制清算され、デリバティブ市場で大規模なポジション解消が発生しました。
この局面ではCoinGlassのデータによって、短時間に発生したショートポジションの清算規模が示されました。
CoinMarketCapは今回の買収によってCoinGlassを傘下に加え、同社が蓄積してきたデリバティブデータを月間1億1,500万人の利用者に届ける方針を示しています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.30 円)
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Source:CoinMarketCap発表
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