ビットコインキャッシュ( BCH )が 8月1日午後12時37分に誕生した。(大元のビットコイン・ブロックチェーンからの分岐が確認され、ブロックが生み出された。)
これによりハードフォークが確定しビットコインから派生した新アルトコイン・ビットコインキャッシュは大元のビットコインに大きな影響を与える事なく無事分岐が成功したと言える。
現在ビットコインキャッシュが取引可能な取引所では 1BCH あたり 40,000 〜 50,000円前後で取引されている。もともとビットコインと同数存在していたため、この価格がついた事で、時価総額が 9,000億円を突破、ランキングで一夜にして 3位にまで上り詰めた。
様々な騒動があったことを考えれば上々の結果と言えるだろう。
今回の記事は「ユーザーが疑問になっている事」を中心にレポートしたい。
ビットコインキャッシュはいつもらえるの?
まずは直球な疑問だが、以前よりビットコインを持っているユーザーは確実にビットコインキャッシュがもらえるので安心していただきたい。
付与のタイミングは各取引所で異なり、先日からビットコインキャッシュについて正式にアナウンスが出ているので、自身のメール受信ボックスか取引所の公式サイトを確認すると良いだろう。
ちなみにビットコインキャッシュがもらえるかどうかの各取引所のアナウンスは最新情報を下記記事にて更新したので、気になる方はチェックしてみると良いだろう。
→「ビットコインキャッシュ(BCH)がもらえる取引所一覧」
ビットコインキャッシュの今後の価格はどうなるのか?
ビットコインキャッシュの今後の価格に関しては、現状どこに動くのかが全く予測ができない。
現在の価格は「分岐後のお祭り騒ぎで価格が上昇している可能性」もあれば、「分岐したばかりで今後、市場価値が高まれば、最低ラインの価格の可能性」もある。
こればかりはビットコインキャッシュを事実上運用する「 BitcoinABC 」の取り組み方次第だとも言える。
彼らが「どのようにビットコインキャッシュに付加価値をつけているのか?」を明確化・差別化・構想の実現化を達成できれば、ビットコインキャッシュの価格は上がる可能性が高い。
今のビットコインとの明確な違いといえば「ビックブロックであること」のため、現在注目されている「 Segwit 」と合わせて注目していきたい。
Segwit について詳細を知りたい場合はこちらから
→「 Segwitとは?「価格高騰と手数料格安の救世主」
BCCとBCHがあるけど?
すでに気づいた方も多くいると思うが、ビットコインキャッシュの表記が「 BCC 」と「BCH 」の 2種類存在する。
表記についてはビットコインコミュニティでも現在進行形で議論されている問題だ。
理由としては「 BCC 」はすでに存在する暗号通貨「 BitConnect 」の表記で使用されているからだ。
現状、Bitfinex・Kraken などの海外取引所は「BCH」と表記しており、TrezorとJaxx も「 BCH 」を割り当てる予定だ。
しかし、ビットコイン公式サイトでは「 BCC 」が使用されており、日本国内取引所でも BCC を使用しているところが多い。
時間が経過すれば「 BCH 」の方が使用され出すだろうが、しばらくは気をつけておいた方が良いだろう。
ビットコインキャッシュは本当に無事なの?
ビットコインキャッシュのネットワーク分岐の詳細は BTCForkMonitor.info で確認できる。
くわしく知りたい場合はこのサイトを参考にすると良いだろう。
サイトの見方としては「ビットコインのブロック数」と「ビットコインキャッシュのブロック数」が異なる点に注目していただきたい。
この「数字の違い」こそ「ハードフォークの証」なのである。
当然ビットコインの方がブロックが多く生成されているため、ブロックチェーンが長くなる。
ビットコインキャッシュの今後
以上が現在ユーザー目線での疑問点にお答えしたレポートになる。
ビットコインキャッシュについては生み出されるブロックチェーンの数が少ない(送金や取引に時間がかかる可能性がある)という問題も抱えているため、引き続き情報を取っていく必要があるが、よくよく考えてみれば生まれてまだ 3日目のアルトコインである。
多くの問題も抱えているが、1ユーザーとしては暗号通貨業界全体の発展のためにも、暖かく見守っていきたい気持ちもある。