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ブロックチェーン搭載車両の開発に向け「MOBI Grand Challenge」トーナメント開催


ブロックチェーン技術を搭載した車両の本格的な開発に向けたトーナメントが2018年10月12日から開催されます。BMWをはじめとした複数の大手自動車メーカーも参加している「モビリティ・オープン・ブロックチェーン・イニシアチブ(MOBI)」と、大手企業などの同盟組織である「Trusted IoT Alliance(TIoTA)」が協力して実施するこのトーナメントでは、賞金として100万ドル(約1億1,200万円)を超えるトークンが配布される予定となっています。

こちらから読む:ブロックチェーン技術を車両に搭載する「メリット」とは

ブロックチェーン車両トーナメント|MOBI Grand Challenge

ブロックチェーン技術を搭載した、新しい自動車に採用するソリューションを決定するためのトーナメントが2018年10月12日から開催されます。

このトーナメントは、2018年5月に大手自動車メーカーである
BMW(ビー・エム・ダブリュー)
Ford(フォード)
・Renault(ルノー)
・General Motors(ゼネラル・モーターズ)
が提携を結び、複数のブロックチェーン企業と共にを立ち上げた「モビリティ・オープン・ブロックチェーン・イニシアチブ(MOBI)」と、複数の大手企業が参加している「Trusted IoT Alliance(TIoTA)」が協力して開催します。

「MOBI Grand Challenge(MOBI・グランド・チャレンジ)」と呼ばれるこのイベントは、車両データを共有して、効率的に移動ができるように機能性を向上させた車両システムの「実際に使用できるブロックチェーンネットワーク」を開発することを目標にしています。

この初めてのトーナメントでは最初の4ヶ月間で、車両の動きを調整し、都市における交通環境を改善するために「ブロックチェーン技術の潜在的用途」を証明することが求められています。

受賞者には「100万ドル」相当のトークン

今後3年間を通して行われるこの技術コンテストは、現在世界中から参加者を募集しており、受賞者には賞金として100万ドル(約1億1,200万円)を超えるトークンが授与される予定となっています。

トーナメントの受賞者には、「Beyond Protocol(ビヨンド・プロトコル)」から与えられる25万ドル(約2,800万円)相当のトークンと、「Ocean Protocol(オーシャン・プロトコル)」から与えられる10万ドル(約1,100万円)相当のトークンを含む、合計35万ドル(約4,000万円)相当の賞がいくつかのカテゴリーに分けて授与されます。

「Beyond Protocol」とは、IoT(Internet of Things)デバイスを保護するために分散型台帳技術(DLT)を適用するソリューションを開発している企業であり、「Ocean Protocol」は、ブロックチェーンに基づいた分散データを変換するサービスを提供している企業です。

この「MOBIグランドチャレンジ」では最終的に、Ocean Protocolから1億ドル(約112億円)相当のトークンが授与され、Beyond Protocolからはプロトコルネットワーク上で使用することができる250,000ドル(2,800万円)相当のトークンが授与される予定となっています。

2019年2月には「MOBIコミュニティ」のメンバーでもある「BMW Group」が、ドイツのミュンヘンでイベントを開催し、この4ヶ月間のトーナメントで選ばれた技術が実演される予定となっており、トーナメントで見出された成果は、今後3年間をかけてブロックチェーンカー(BlockchainCar)を開発するための技術的な基盤として使用されることになっています。

MOBIの取締役会のメンバーであるZaki Manian氏は次のように述べています。

この新たなトーナメントは、IoT業界でのブロックチェーンの活用を促進するきっかけとなるでしょう。この分野のエンド・ツー・エンド(*1)を証明した企業はほんのわずかですが、この挑戦はそれを可能にすることができます。

(*1)エンド・ツー・エンド:通信ネットワークを利用して2者を結ぶ経路全体、またはその両端

自動車業界では、ブロックチェーンなどの最新技術が次々に取り入れられており、車両の運転などの自動化に向けた取り組みが加速しています。これまでにも数々の自動車メーカーが新しいプロジェクトを発表しており、これらの複数の取り組みには世界中から注目が集まっています。