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世界最大の仮想通貨取引所「エアスワップ」が近い将来完成か?

アメリカの高度取引会社「バーチュ・ファイナンシャル」は、全く新しい仮想通貨のトレーディングシステムを使った取引所「エアスワップ」を立ち上げようとしています。
このシステムが完成すれば、現在の中国のようの問題が起きず「国の規制」を受けない取引所が誕生し、その瞬間にエアスワップは世界最大の取引所となる可能性を秘めています。
通常取引所は、どこかの国の企業が運営し、企業のサーバー上に取引記録や資産データを記録し、運営の全権はその企業が持っています。
当然、その国の法律や規制の中で運営されていきます。
しかし、エアスワップは「管理する企業」そのものが存在しません。
エアスワップは、「分散型取引所」と呼ばれ、ブロックチェーン上に取引所を構築します。
例えば、これまでの「ビットコイン取引」では、
「ビットコインブロックチェーン」→「取引所」→「ビットコインブロックチェーン」のように、間に必ずその取引をコントロールする人が存在します。
「ビットコインブロックチェーン」→「エアスワップ」→「ビットコインブロックチェーン」と、取引に人が一切介入しません。
あくまで、ブロックチェーンのシステムが、「売り手」と「買い手」を引き合わせて、取引を完了させます。
取引をコントロールする人も、その取引に介入したい国もエアスワップには手出しをすることができません。
エアスワップは「コンピュータープログラム」が、システムの通りにただ、取引を成立させているからです。
エアスワップの取引には、「アカウント」も存在せず、「個人情報」も登録する必要もありません。
ただシンプルに「取引を成立させるだけ」のシステムです。

エアスワップが世界最大の取引所になる理由

エアスワップは、ブロックチェーン上に構築された取引所のため、世界各国でリアルタイムに取引が成立します。
世界最大の取引所となる可能性がそこに秘められています。
今の取引所は、「国家の縛り」が存在し、アメリカの取引所なら、主にアメリカ国民が使用し、アメリカのルールが適用されます。
エアスワップは、ブロックチェーン上に存在する全世界共通の取引所なので、そもそも「国をまたぐ」という概念が存在しません。
ブロックチェーンに詳しい市場構造アナリストのリチャード・ジョンソン氏はこう話しています。

「新しいのは、ニューヨーク証券取引所もナスダックも介在せず、規則を決める者がいないことだ。これは今までになかった。」
「金融や不動産取引などさまざまな業種で仲介者をなくすという、ブロックチェーン支持者の多くが達成したがっていることだ。」
「仮想通貨取引をコントロールしようとする政府の試みに対しても自由になれるかもしれない。中国当局は仮想通貨の国内取引所を閉鎖しつつあるが、エアスワップのような分散型の取引所は閉鎖できない。」
「口座もないので「このシステムで中国のトレーダーが取引しているかどうかも分からない」

現在、仮想通貨取引の 60〜80%は通常の取引所で行われています。
しかし、大手投資家は仮想通貨投資について、「金融市場インフラ」と「取引所の監督体制の不備」を投資の不安材料としています。
開発企業のバーチュ・ファイナンシャルのマイケル・オベッド氏は、

「エアスワップなら、こうした大手投資家が不安材料としている「インフラ」と「規制」から脱却することができる合理的なシステムだ。」

と語ります。
現在、エアスワップの最大の問題点としては、「アカウントが存在しない」というメリットが、「マネーロンダリング」などの不正に使用される可能性があることだと考えられています。
ただ、誰のコントロールも受けず、国家も介入できない、ただシステムでのみ動く取引所の完成は、これからの時代に非常にマッチしています。
ちなみに、このエアスワップは、イーサリアム上で構築されており、取引所が完成し大々的に報道されるとイーサリアムの価格が高騰する可能性があります。
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