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ビットコイン手数料100倍問題解決へ、新技術で手数料が安くなる

「ビットコインの送金手数料が思ったよりも高い!」と感じてませんか?
取引所によって変わりますが、安定的に送金できる現在のビットコインの手数料は「 0.0005BTC ( 400円)」ほどです。
もともと「手数料が安い」というのは、ビットコインの大きなメリットの 1つでした。
数年前のビットコインの送金手数料はわずか「数円」程度、今の手数料は当時の約 100倍にまで高騰しています。
銀行の送金手数料とさほど変わらなくなった現在のビットコインでは、そのメリットは消えてしまった。と考えても良いでしょう。
この送金手数料の高騰の原因は、皮肉にも「ビットコインの人気が出てしまったから」なんですね。
しかし、ここへきて「ビットコインの送金手数料が安くなる」きっかけとなる技術開発・送金実験成功のニュースが飛び込んできました。
その技術の名は「ライトニング・ネットワーク」
ビットコインに触れてから時間が経っている方は、一度は耳にしたことがある単語だと思います。
今回成功したのは「ライトニング・ネットワーク上での取引」です。

なぜビットコインの送金手数料は高騰したのか?

ビットコインの送金回数は 1秒で 5件程度と決まっています。
なので、送金者が多くなれば当然少ない席を巡って椅子取りゲームが始まり、「送金できないデータ」が発生します。(送金詰まり)
この場合、送金手数料間で「オークション」が行われます。
簡単に言えば「送金手数料が高い取引ほど優先的に処理が行われる」ということです。
これによって、ビットコインの安定的な送金には高額な手数料を支払う必要が出てきました。
皮肉にも、ビットコインが高騰し人気が出て、取引人口が増加したために送金手数料も高騰したのです。

ビットコイン送金手数料の救世主ライトニング・ネットワーク

今回のニュースは、ビットコインのブロックチェーンに書き込みを行わずに、初めてビットコインとライトコインとの交換が成功した。と言うものです。
2つの異なったブロックチェーン間での通貨交換にが行われたということは、この技術の応用でビットコインのブロックチェーンに直接書き込みを行わくてもビットコインが送金することが可能になるということです。
今回の実験を行ったライトニングラボによると、同取引ではブロックチェーン上に記録されることなく二者の資産交換が行われた。と発表しています。
これまでのビットコイン取引は、ブロックチェーン上で行われており、取引スピードや手数料の面で課題がありましたが、
実験成功でライトニング・ネットワークが、取引スピード、コスト、またセキュリティの面から各段と優れていることが証明されたということです。
異なったブロックチェーン同士をつなぐことで、仮想通貨の取引が格段に容易になるばかりでなく、ビットコインのスケーラビリティ問題を解決、匿名性の向上も期待されています。
また、ライトニングネットワークをつかった仮想通貨取引インフラの誕生で、企業が仮想通貨の取引を仲介するビジネスモデルも変わっていくことに期待が集まっています。
今後、仮想通貨を一歩前進させる可能性のあるライトニング・ネットワークに世界樹から期待が集まっています。
この記事を理解するために必要な知識
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