TRON・BINANCEの両CEOが語る「仮想通貨市場の今後」と「下落相場」
トロン(Tron/TRX)のCEOであるJustin Sun(ジャスティン・サン)氏と、BINANCE(バイナンス)のCEOであるChangpeng Zhao(ジャオ・チャンポン)氏は、中国のブロックチェーン・仮想通貨ニュースメディアである「Huoxing24」とのインタビューの中で、現在の仮想通貨市場や今後の市場の動きに関する自らの考えを語りました。
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ビットコイン「回復上昇」の可能性は...|Justin Sun
トロン(Tron/TRX)のCEOであるJustin Sun(ジャスティン・サン)氏は、市場の成長につながる要因は複数存在しており、それらのイノベーションが実際に起きる可能性は高いものの「大幅な価格回復」の可能性は低いとの見解を語っています。
「ビットコインの将来」や「仮想通貨業界全体」について尋ねられたジャスティン・サン氏は『ビットコインは昨年12月に3,151ドル(約35万円)まで下落した時点で底を打っている』との考えを語りました。
同氏は「弱気市場はすでに終わっている」と確信しているものの、今後の市場で「大幅な価格上昇」や「年内の新たな高値更新」が見られるかどうかに関しては確信が持てないということも語っており、2019年のビットコインはその大半が「3,000ドル〜5,000ドル(約33万〜55万円)という狭い範囲」で取引される可能性が高いとの予想も語っています。
サン氏は、年内には多くのイノベーションが起こるものの、それらのイノベーションがビットコイン価格に与える影響は小さく「大幅な価格上昇の可能性は低い」だろうと説明しています。今年起こると市場回復の要因としては、
・分散型アプリケーション(DApps)の急増
・Lightning Network(ライトニングネットワーク)の大規模利用
・1億人のBitTorrentユーザーがデジタル通貨市場に参入
という「3つの要因がある」と語っています。
ブロックチェーン開発・ビットコイン採用は進む|Changpeng Zhao
BINANCE(バイナンス)のCEOであるChangpeng Zhao(ジャオ・チャンポン)氏は、仮想通貨市場の将来についての意見を求められた際に『ビットコインの将来の価格を予想することはできない』と語っています。
また同氏は「市場はすでに底打ちしているか?」という問いに対しても『それについて語ることはできない』と語っていますが、現在の市場はブロックチェーン技術を開発を"より速く"進めることにつながると語っており、ビットコインも一般的に広く採用されるようになるとの考えを述べています。
JPMorgan Chase(JPモルガン・チェース)が発行した新しいデジタル通貨「JPMコイン」について尋ねられた両者は『ブロックチェーン業界に全体に良い影響を与える』との見解を語っています。チャンポン氏は「JPMコイン」について次のように語っています。
JPMコインはブロックチェーン業界全体に良い影響を与えました。ウォールストリートがブロックチェーンアプリケーション全体の普及を促進することを期待しています。
「JPMコイン」に対する批判の声は多く上がっていますが、ブロックチェーン技術の採用は世界中で進んできており、ライトニング・ネットワークなどの認知度も順調に高まっています。急速な価格上昇は仮想通貨業界全体で考えると様々な混乱を招くことにも繋がりかねないため、両者が語るように徐々に価格が回復するのであれば、仮想通貨業界は今後も長期的に順調な成長を遂げることになると予想されます。
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2019年3月2日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は先月25日に415,000円近くまで下落して以降、横ばいの状態が続いており、2019年3月2日時点では「1BTC=432,017円」で取引されています。