ブロックチェーン活用して「個人情報を価値に交換」CyberAgentが実証実験を開始
サイバーエージェント(CyberAgent)のアドテクスタジオは、パーソナルデータ(*1)をユーザー自身で管理し、自分の意思でパーソナルデータを様々な価値に変えることができるブロックチェーン技術を活用したデータ流通プラットフォーム「Data Forward(データフォワード)」を開発し、同社グループ社員を対象としたアルファ版の実証実験を開始したことを2019年2月27日に発表しました。
(*1)パーソナルデータ:特定の個人を識別することができる情報や、位置情報、購買履歴といった個人の行動・状態等に関する情報
こちらから読む:Data Forwardに活用されている「ブロックチェーン技術」の仕組み
Data Forward(データフォワード)とは
サイバーエージェント(CyberAgent)が発表した新しいプラットフォーム「Data Forward(データフォワード)」は、趣味・嗜好・体調といったユーザー個人に関する情報を自分自身で管理しつつ、希望に応じて企業に情報を提供し、その対価としてギフトカードなどに交換することができるポイントを受け取ることができるプラットフォームとなっています。
パーソナルデータは、ユーザー個人が保有しているデバイスのアプリケーション内にあるパーソナルデータストア(PDS)に保存されるようになっており、自分の意思で情報提供を行うかどうかを決定することができると説明されています。
「受け取ったポイントの交換履歴」や「パーソナルデータの提供先」などの情報は、常に自分自身で把握することができるようになっており、これらの情報はブロックチェーン技術で分散型管理されているため、パーソナルデータが特定の企業に集中化することもありません。これによって重要な個人情報となる「パーソナルデータ」を信頼できる形で管理することができるようになっています。
パーソナルデータに関する「意識調査」を実施
実証実験の実施期間は「2019年2月中旬から2カ月程度を予定している」と説明されており、サイバーエージェントのグループ会社を含む従業員約1,000人を対象にテストが行われる予定となっています。
今回のテストで取得されるパーソナルデータとしては、
・基本情報(居住地・都道府県・誕生年・性別)
・端末情報(端末名・キャリア・OSのバージョン・容量・使用可能容量)
・ヘルスデータ(歩数・心拍数・消費カロリー)
・位置情報
などが挙げられています。
サイバーエージェントはこの実証実験を通じて、
・どのような状況であればユーザーは情報を提供するのか?
・どういった内容のパーソナルデータであれば提供できるのか?
といった、ユーザーからの「パーソナルデータに対する意識調査」を行うと説明しています。
個人情報は「価値のあるデータ」へ
「サイバーエージェント」はこの実験で得られた知見を元にして、今後のさらなる開発と品質向上のための取り組みを行い、ブロックチェーン技術を活用したサービスの可能性を検証していくとしています。
今後の予定としては、スマートフォン・スマートウォッチなどから得られるヘルスデータだけでなく、その他サービスとの連携を通じて取得することができる情報を追加する予定だと説明されています。
自分自身の情報を「価値のあるデータ」として管理することができる「Data Forward」は、これから始まる"新しいインターネット社会"を切り開いていく大きな可能性を秘めています。
「Data Forward」に関する詳しい情報は「サイバーエージェント」の公式サイトからどうぞ
>「サイバーエージェント」の公式発表はこちら
日本国内の「ブロックチェーン関連ニュース」はこちら
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