オランダの多国籍金融機関であるRabobank(ラボバンク)は、Rabobit(ラボビット)と呼ばれる仮想通貨用のウェブウォレットを導入する可能性があることを明らかにしました。現在ラボバンクの社員はデジタル通貨ウォレットの導入に伴う利益とリスクを研究しているとのことです
ラボバンクはRabobitについて公式ページで以下のように説明しています。
「Rabobit」はRabobankの内部Moonshot加速プログラムの一部です。このプログラムでは、銀行がお客様により良いサービスを提供できるよう、革新的なアイデアを提供することができます。最高のアイデアは、顧客間の関心のためにテストされています。Moonshotのアイデアの候補リストは、3月上旬に作成されます。6月中旬に、どのアイデアが実際に製品/サービスに展開されているかが判断されます。
ラボビットは、さらに発展することになっている22のアイデアの1つです。これは現在、最初の顧客調査段階にあります。Rabobitのアイデアはオンラインバンキング環境内の暗号化方式の財布です。現在、このイニシアチブを調査している従業員は個人的に(ストリートリサーチ)、ウェブサイトを通じて、クライアントにアプローチしています。さらに、彼らはまた仮想通貨の使用に関連するリスクを調査します。ラボバンクの公式な決定はまだありません。
ラボバンクは2013年、指標金利の不正操作に関与したとされる問題について和解するため、複数国の規制当局に対して総額11億ドル(約10億7900万円)の罰金を支払っています。規制当局がメキシコの薬物販売や組織犯罪に関連したマネー・ロンダリングの申し立てを解決するためにこの支払いに合意しています。
オランダの金融機関のウェブページによれば、ウォレットが開設されれば信頼できる当事者と安全なオンラインバンキング環境の中でホストされます。さらに顧客は、銀行口座と仮想通貨口座の両方を1か所で利用することにより、投資家の流動性を洞察することができます。
ラボバンクは仮想通貨のウェブウォレットを立ち上げましたが、このアイデアはまだ完全には確立されておらず同社は需要があるかどうかを調べていると述べています。Rabobankの代理人はTwitter上で「Rabobitはまだ実現していませんが、これを紹介する公式の決定はまだありません。さらに詳しい情報が得られ次第我々はこれを伝えます。」と説明しています。
ラボバンクは最近、口座を使ってビットコインの取引をする顧客に対して特定のリスクが伴っていること警告しました。仮想通貨を取引するアカウント保有者は「ハイリスク」の顧客に分類されます。
2月2日のラボバンクの発言によると、仮想通貨は危険な製品であると考えられており、リスクの高い製品を扱う顧客はより高いリスクプロファイルを持つことになります。多くの仮想通貨を扱う企業は危険すぎると考えられており、顧客として受け入れることはできないと考えているようです。