VRゲームへの「ブロックチェーン活用」に向け実証実験:よむネコ×double jump.tokyo

by BITTIMES   

VRゲームの企画・開発を行っている「株式会社よむネコ」は、人気のブロックチェーンゲーム「My Crypto Heroes」を提供していることで知られる「double jump.tokyo株式会社」と協業し、世界初となる"VRゲーム上のデジタルデータをNFT(Non-Fungible Token*)化する実証実験"を開始することを発表しました。
(*)Non-Fungible Token:代替不可能なトークンのこと。イーサリアムブロックチェーンにおける、スマートコントラクトの規格ERC721を採用している。

こちらから読む:ファンタジースポーツでBTC決済が可能に「ゲーム」関連ニュース

「ブロックチェーン×VRゲーム」の業界基準を確立

「株式会社よむネコ」と「double jump.tokyo株式会社」が行う実証実験では、よむネコ社が企画・開発したVRオンラインアクションゲーム「ソード・オブ・ガルガンチュア(SWORDS of GARGANTUA)」に、double jump.tokyo社が提供するブロックチェーンゲーム開発支援プログラム「MCH+」のNFT発行・管理機能を活用することになっています。

両者はこの実験を通じてVR(仮想現実)の分野でブロックチェーン技術を活用していくための"業界基準確立"に向けて多角的な実証実験を行っていくと説明されています。

ソード・オブ・ガルガンチュアとは

SWORDS of GARGANTUA(ソード・オブ・ガルガンチュア)は、最大4人でプレイすることができるリアルな"VRソードバトルゲーム"となっており、仲間と協力しながら「巨人ガルガンチュア」やその軍団を討伐していく内容となっています。

武器や防具は豊富な種類が提供されており、ステージも初心者から上級者までが楽しめる50以上のステージが用意されています。

VRゲーム内の「デジタルデータ」をNFT化

実証実験の第1段階目では、ソード・オブ・ガルガンチュア内のアイテムを獲得できるクエストイベントを実施し、その際に獲得することができるデジタルデータをNFTとして発行するとされています。獲得したNFTは、VRゲーム外で自由に取引することができます。

これまでの一般的なゲームでは、ゲーム内で獲得したアイテムはゲームの中でしか使用することができませんでしたが、ブロックチェーン技術を活用してアイテムをトークン化することによって「オープンな新しいエコシステム」を構築し、全く新しいVRゲームを創造していくことができると期待されています。

NFTとして発行されたアイテムは、ブロックチェーン技術の特徴で"コピー・複製"することができないようになっているため、"資産としての価値"を持つことができるようになります。これらの"仮想資産"はウォレットなどのアプリに保管することができ、別のユーザーと気軽に取引することができます。

今後はユーザーの意見を参考にしながら「新しい遊び」を実験的に提供していくとのことです。

「よむネコ・double jump.tokyo」関係者のコメント

今回の実証実験について、各社の関係者は次のようにコメントしています。

ー よむネコCEO國光氏 ー
VRとブロックチェーンはこれまでのゲーム業界を大きく変えるものです。
リアルな世界に息苦しさを感じている人たち全員がVRの世界でみんなが外見やアバターを好きなように選び、生きる。 ブロックチェーンでデジタルデータに資産性を持たせることで、必ずしもリアルの世界でビジネスを頑張る必要はなくなる。

この2つの技術を掛けあわせれば、みんながVR世界で住むという世界を創ることができると思います。その第一歩として本研究には大きな意義があると思っております。

ー よむネコCSO新氏 ー
何万人もの人が参加できるVRでのRPGの実現を掲げているよむネコにとって、ブロックチェーンを通じて、ゲームエコシステムを発展させる技術を実現することは「必然」だと考えています。

「ソード・オブ・ガルガンチュア」の世界では、VR空間で実際に持つことができる希少な剣を入手することが、ゲームの重要な要素となっています。まず、第一歩として、ユーザーの皆様に「MCH+」を活用して、そこに新しい遊びや価値を実験的に提供することを構想しています。未来を現実に具現化するために、一歩一歩注意深く開発を進めていきます。

ー double jump.tokyo上野氏 ー
VR×ブロックチェーンの取り組みは、いくつか発表しているところはありますが、実際に発売されているVRゲームでNFT化を実施するというのは、とても大きな一歩だと考えています。

VRゲームサイドでは、ブロックチェーン化をカバーしたいものの、ブロックチェーン技術やエコシステム構築ノウハウのような専門領域の人材育成や投資は困難です。「MCH+」による今回のような取り組みによって、今後多くのVRコンテンツにブロックチェーン技術の適用をサポートし、映画「レディ・プレイヤー1」のような世界の実現に寄与できると幸いです。

ブロックチェーン技術はすでに様々なゲームに活用されていますが、VRゲームへの活用はそれほど多く進められていません。今回の実証実験が順調に進むことによって、今後はより多くのVRゲームでアイテムを資産として保有することができるようになると期待されます。

>>「ソード・オブ・ガルガンチュア」の公式サイトはこちら

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