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メルセデスベンツの親会社が独自の仮想通貨を発表

メルセデスベンツの親会社である「Daimler AG(ダイムラー)」は、バルセロナで行われた「Mobile World Congress 2018」において、ブロックチェーンベースの独自の仮想通貨MobiCoinを発表しました。

このプロジェクトは2018年2月に始まったもので、今後は3ヶ月間のテスト段階に入ります。
環境に優しい理想的な運転慣行に従った500人のドライバーには、MobiCoinsが報酬として与えられることになっています。

車からのデータはダイムラーに送信され、モバイルアプリに保存されるMobiCoinsに変換されます。
最も多くのMobiCoinsを持つ参加者は「DTM Races」「MercedesCupファイナル」「ベルリンのファッションウィーク」などのイベントでVIPチケットを受け取るとのことです。しかし、運転手がMobiCoinを通貨換金やその他の暗号通貨に変換できるかどうかはわかっていないとのことです。

製造元のITチームの専門家である、ジョナスフォンマロッティ氏は以下のように述べています。

「この技術は、我々のモビリティ分野での活動において大きな可能性を秘めています」

「分散型アーキテクチャーを備えたブロックチェーンは、ビジネスモデルを開き大小のプレーヤー間のコラボレーションの可能性を倍増させます」

Mobicoinは参加者の車両データにリンクされたモバイルアプリケーションです。
このアプリは、加速度/ブレーキ/速度のデータからドライバーの「環境スコア」を計算します。
参加者は彼らの環境パフォーマンスを同じ自動車の同僚または所有者のものとアプリケーションで比較することができます。
運転中にドライバーがスマートフォンを操作するのを防ぐため、走行中にはリアルタイムでスコアが増加しないようになっているとのことです。

大手自動車メーカーでのブロックチェーン技術の採用が進む

ここ最近、様々な大手自動車メーカーがブロックチェーンの技術を採用しています。

2018年1月、フォルクスワーゲンのチーフデジタルオフィサーである、Johann Jungwirth氏はIoT(Internet of Things)の非営利団体であるBlockchain FoundationのIOTA財団の監督委員会に参加しました。

2018年2月には、ドイツの自動車メーカーである「BMW」 は、ブロックチェーンベースのサプライチェーン強化プラットフォームである「VeChain」との提携を発表しています。

また、シュトゥットガルトに本拠地を構える「ポルシェ」もベルリンのスタートアップである「XAIN」と提携しロッキングシステムと自律型車の性能を改善するためにブロックチェーン技術を使用することを発表しました。