東京都:キャッシュレス・SDGs推進に向け「東京ユアコイン」を試験導入
東京都が「東京ユアコイン」と呼ばれる独自のポイント制度を2020年1月頃から試験的に導入する方針を固めたことが「NHK」の報道で明らかになりました。このモデル事業は、国連が掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」と「キャッシュレス化」を同時に推進しようとするものであり、将来的には"デジタル通貨の発行"も検討すると伝えられています。
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独自ポイント「東京ユアコイン」を試験導入
東京都が試験的に導入する「東京ユアコイン」は、環境に優しい活動などに参加し、費用をキャッシュレス決済で支払った人に対して独自のポイントを付与する取り組みであり、国連が掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」と「キャッシュレス化」を同時に推進しようとするものだと伝えられています。
具体的には、
・オフピーク通勤(混雑時を避けて出勤すること)
・マイバッグを持参しての買い物
・プラスチックごみの削減
などといった環境に優しい活動に参加した上で、それらの費用を"キャッシュレス決済"で支払った人々に対して「東京ユアコイン」を付与すると説明されています。
今回のテストでは「東京都内の東急電鉄沿線地域」などや「大手町・丸の内・有楽町」を対象エリアとして試験的に導入していく予定だとされています。
将来的には「デジタル通貨発行」も検討
「東京ユアコイン」は、民間ですでに利用されている決済サービスのポイントと交換できるようにすることも計画されており、2020年1月〜2月頃から試験導入する予定だと伝えられています。
また、東京都はこの取り組みを通じてキャッシュレス決済に対する効果の検証を行い、将来的には"東京都独自のデジタル通貨"を発行することも検討すると報じられています。
東京都の小池 百合子(こいけ ゆりこ)知事は、今年9月に「2020年3月までに民間の決済サービスで利用できる独自のデジタル通貨を発行するための実証実験を都内2箇所で始めること」を明らかにしていたため、今回発表された「東京ユアコイン」もこれらの取り組みの一環であると考えられます。