社会貢献活動に「東京都独自のデジタル通貨」を|小池都知事が所信表明
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BITTIMES
東京都の小池 百合子(こいけ ゆりこ)知事は、2019年9月3日に開かれた都議会定例会の所信表明(*1)の中で「2020年3月までに民間の決済サービスで利用できる独自のデジタル通貨を発行するための実証実験を都内2箇所で始めること」を明らかにしました。
(*1)所信表明:政府の長が自分の考えを述べる演説のこと
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東京都独自のデジタル通貨「来年3月までには実証実験」
小池 百合子(こいけ ゆりこ)知事が明らかにした「東京都独自のデジタル通貨」は、民間の決済サービスなどで利用できるとされており、2020年3月までには都内2箇所で実証実験を行い、数年後には都内全域で発行できるようにする方針だと伝えられています。
具体的な計画としては「環境保護や貧困撲滅などといった社会貢献活動を行なった人に対して、デジタル通貨をポイントや電子マネーなどの形で付与する」と説明されており、そのような活動の一例として、
・通勤ラッシュの緩和につながる「時差出勤」
・小売店などへの「マイバッグ持参」
などが挙げられています。
また、これらの"社会貢献活動"に該当する行動に関しては、これから民間事業者からの提案を受けながら決定していくとされています。
デジタル通貨を発行することによって、キャッシュレス決済を普及させ、国連が掲げている「持続可能な開発目標(SDGs)」達成に向けた取り組みを加速させることを目的としているとされています。
発行されるデジタル通貨の名称は「未定」とされているものの、システムの構築やポイント付与の取り組みに合計1億円の費用をかけることが見込まれていると報じられています。