スウェーデン国立銀行:デジタル通貨「eクローナ」のテスト実施へ|Accentureと協力
スウェーデンの中央銀行である「スウェーデン国立銀行(Riksbank)」は、2019年12月13日に大手コンサルティング会社「Accenture(アクセンチュア)」と提携して、独自の中央銀行デジタル通貨(CBDC)「e-krona(eクローナ)」の開発に向けた試験的なプラットフォームを開発していく計画を明らかにしました。
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eクローナの「試験的プラットフォーム」を開発
スウェーデン国立銀行(Riksbank)が2019年12月13日に公開したプレスリリースによると、Riksbankは大手コンサルティング会社「Accenture(アクセンチュア)」と共に中央銀行デジタル通貨(CBDC)「e-krona(eクローナ)」がどのように機能するかをテストするための試験的プラットフォームを開発することを約束する契約にサインする予定だと説明されています。
このテストプロジェクトでは、携帯電話・カード・時計から「e-krona」で支払いを行うことができるユーザーインターフェースを備えたプラットフォームが開発されることになっており、決済サービスプロバイダーや小売店などでのシミュレーションも実施されるとのことです。
これは「eクローナの技術的な実現可能性について理解を高めること」を目的としたものであり、2019年内には正式に契約を交わし、2020年12月31日までにはテストが開始され、最長7年間に渡ってテストが続けられる可能性があると報じられています。
スウェーデン国立銀行は「eクローナを発行する」と決定している訳ではありませんが、同国では現金の使用率が急激に下がってきているため、安全で効率的な支払いシステムを促進する取り組みの一環として、"デジタル通貨を発行すべきかどうか"についての検討が進められています。
中央銀行デジタル通貨の発行に向けた取り組みはすでに複数の国で進められており、最近の報道では「中国では今月中にもデジタル人民元の試験導入が行われる」と報じられていますが、その一方ではスイス政府が「e-Franc(eフラン)」の発行について懐疑的な見解を示したことも明らかになっています。