Mastercard「中央銀行デジタル通貨対応のプリペイドカード」発行【世界初】
Mastercard(マスターカード)は2021年2月17日に「バハマ中央銀行」や「Island Pay」と提携して、バハマの中央銀行デジタル通貨(CBDC)である「Sand Dollars(サンドドル)」をサポートしたプリペイドカードを発行したことを発表しました。
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バハマのCBDC「Sand Dollars」をサポート
Mastercard(マスターカード)は2021年2月17日に、「バハマ中央銀行」や同国の決済スタートアップである「Island Pay(アイランドペイ)」と提携して、バハマの中央銀行デジタル通貨(CBDC)である「Sand Dollars(サンドドル)」をサポートしたプリペイドカードを発行したことを発表しました。
バハマ中央銀行は2020年10月に「Sand Dollars」の本格的な運用を開始していましたが、サンドドルによる支払いができるのは「バハマ中央銀行が承認したeウォレットを設置している店舗のみ」となっていました。
しかし今回新たに発行された「サンドドル対応プリペイドカード」を利用すると、プリペイドカードにサンドドルを入金することによって、支払い時にサンドドルをバハマドルに変換してMastercard加盟店で商品やサービスを購入することができるとされています。
バハマ中央銀行から決済サービスプロバイダー・電子マネー機関として運営するためのライセンスを取得している「Island Pay(アイランドペイ)」は、今回発行されたプリペイドカードについて次のように説明しています。
Island Payはサンドドルマスターカードの発行者です。このカードはモバイルウォレットに統合されているため、利用者の人々は残高や取引情報を表示したり、カードを有効/無効にしたり、PINを確認したりすることができます。
なお、今回発行されたカードは「プライベートベータ版」となっており、正式なローンチは2021年3月に予定されていると報告されています。正式にリリースされたカードは「Google Pay」や「Samsung Pay」などのモバイル決済サービスとリンクさせて利用することもできるとのことです。
中央銀行デジタル通貨(CBDC)の研究開発は世界中で進められており、先日は『日本銀行が中央銀行デジタル通貨の実証実験を2021年春から開始する』ということも明らかにされています。