ブロックチェーンだけではプライバシー問題を解決できない?
ブロックチェーンとプライバシーに関する認識には多くの誤解が生まれているようです。非常に高い能力や美貌を兼ね備えた人物として注目されるAmber Baldet氏は「ブロックチェーンマキシマリズムはプライバシー問題を解決するものではない」と説明しています。
ブロックチェーン至上主義は危険?
JPモルガン・チェースのブロックチェーンセンター・オブ・エクセレンス(BCOE)でプログラムを主導していたAmber Baldet(アンバー・バルデ)氏は、ブロックチェーンの技術だけに囚われていては、インターネットにおけるプライバシー問題を解決することは難しいということを説明しています。
彼女は、MIT Technology ReviewのBusiness of Blockchainカンファレンスで、次のように説明しています。
「分散化された方法ですべてをやらなければならない最大限の主張は、ある程度の誤解です」
「プライベートで安全なコミュニケーションが必要な場合は、ブロックチェーンをほとんど使用しないでください。不変ではなく、一時的なものが必要です。」
ハイブリッドこそが問題解決の鍵となる
バルデ氏は、ブロックチェーンだけでプライバシー問題に取り組むのではなく、その他の技術なども取り入れた「ハイブリッド」こそがより良い解決策を提供できることを示唆しています。
彼女はブロックチェーンはプライバシーの解決策ではなく、基本的には「情報セキュリティ製品」であると主張しており、スピーチではブロックチェーンと分散型元帳技術の幅広い種類を説明し、さまざまなバージョン間で正しいアプローチが1つもないことを強調しています。
また彼女は「プライバシーと利便性との間のトレードオフを考えると、人々は常に利便性を選択している」とも述べています。
Amber Baldet(アンバー・バルデ)氏とは?
JPモルガン・チェースのブロックチェーンセンター・オブ・エクセレンス(BCOE)でプログラムを主導していたアンバー・バルデ氏は、自らの会社を立ち上げるために同社を退社しています。
彼女はJPモルガンからの退社についてTwitter上で明らかにしていますが、新しいベンチャー企業の詳しい内容などの情報は明らかにしていません。
¯\_(ツ)_/¯ https://t.co/5y02V30p2x
— Amber (@AmberBaldet) 2018年4月3日
バルデ氏は、スマートコントラクト・プラットフォームであるクォーラム(Quorum)のプロジェクト開発を主導してきた人物であり、その他にも同社の全体的なブロックチェーン技術戦略にも取り組んできた経歴を持っています。
非常に高い能力や美貌を兼ね備えた人物として以前から多くのメディアで取り上げられており、過去に世界的経済誌であるForbes(フォーブズ)でその功績が讃えられた経験も持っています。
JPモルガンの広報を担当しているジェシカ・フランシスコ氏は、以前バルデ氏について次のように語っています。
「アンバーは非常に才能があり、現在当社が持つ優秀なチームの構築を支援しました。自らのベンチャーを開始したいという彼女の希望を尊重し、彼女の成功を心から願っています。」
ブロックチェーン技術の活用例
現在の時点でも、ブロックチェーン技術を取り入れて独自のサービスを展開している企業は非常に増えてきています。
さまざまな活用事例を知っていくことで、ブロックチェーン技術のより良い活用方法やアイデアも浮かび、プロジェクトに潜む問題点もより敏感に察知できるようになるのではないかと思われます。
過去の記事でもブロックチェーン技術の活用例を幅広く紹介していますので、そちらも参考にされてみてください。