IOTAが支えるIoTの未来と可能性
世界中でIoT機器が大きく普及し始めています。IoTとはInternet of Things、
つまりモノをインターネットとつなげて全く新しい可能性を見出す最新技術です。
最近各社が競ってリリースして話題となっているスマートスピーカーもIoT機器の一つです。
IoTが抱える様々な問題
IoTは前述通り、モノがインターネットとつながって初めて機能するテクノロジーです。
モノが収集したデータをインターネットを経由してデータベースへ蓄積し、この収集したデータを使って新しい価値を見出すものです。
そして、インターネット回線を利用するには通常回線の使用料が必要となります。
一つ一つのデータ通信量はごくわずかでも、世界中に何億というIoT機器があふれ、あらゆるIoT機器がインターネットを使用するとなると
そのデータ通信量は莫大な量になることは想像に難くないと思います。
このような問題を解決できる可能性を持った技術が次項で紹介するIOTAです。
IOTAとは?
アイオータ(IOTA/MIOTA)は2015年に始まった仮想通貨プロジェクトです。
IOTAはIoT(Internet of Things)への利用に特化した仮想通貨として開発されています。
IOTAの特徴として「Tangle」という独自技術があります。
この技術によって手数料無料&高速送金という夢のような機能がIOTAにおいて実現しています。
「Tangle」は新たな仮想通貨の台帳技術構造である「Directed Acyclic Graph」(略してDAGと呼ばれます)を利用した技術で、
このDAGの構造を利用した仮想通貨は「DAG通貨」と呼ばれます。
Directed Acyclic Graph(DAG)
「DAG」は従来のブロックチェーンに次ぐ新たな仮想通貨の基盤システムとして注目されており、NANOやByteballなどもDAG通貨です。
その中でも現在時価総額最も高いのがこのIOTAです。
IOTAにはマイナー(採掘者)が存在せず、トランザクションを発行するネットワーク参加者全員が認証活動に参加することで維持されています。
この理由からIOTA他のブロックチェーン技術と比べても特に非中央集権的な立ち位置を確立しています。
マイナーが存在しないため基本的に送金手数料が無料となっています。
DAGについて解説している記事はこちら
IOTAの活用事例と今後の可能性
自動車分野の変革に!フォルクスワーゲンの例
ドイツの自動車メーカーフォルクスワーゲンは、将来自動運転技術に切り替えていくことを目指しており、IOTAは投資をする十分な条件が揃っているといいます。
同社CDOのヨハン・ジョンワース氏はツイッターでこう述べています。
Imagine every MaaS electric self-driving vehicle as entrepreneur with its own identity, wallet, autonomous pricing and payments for parking, charging, cleaning, maintenance, etc. I am a big believer in Distributed Ledger Technology and Decentralized Computing, esp. Tangle #IOTA https://t.co/wRLqAjo33S
— Johann Jungwirth (@JohannJungwirth) 2018年2月22日
「自律的な価格設定、駐車、充電、清掃、メンテナンスなどの支払いを行う起業家としてのMaaSの自動運転車を想像してみてください。私は分散型台帳技術と分散型コンピューティング、特にタングルを大いに信じています。#IOTA」
クリーンエネルギー時代を支える
IOTA充電器に接続されたミニテスラ(blog.iota.orgから)
オランダで実験が進められている電気自動車の充電ステーションではIOTAを使ったエンドユーザとの通信や支払いを実装しており、
Tangleに記録されたデータは信頼性が高く反芻できない管理が保証されています
現在この充電ステーションは一般向けに試験場で設置されており、子供用の電気自動車などでのテストが行われていますが、今後実用化が進めば一般的に利用されている電気自動車でも利用することができます。
IOTAが持つ、セキュアなデータ転送、無償のリアルタイム通信、高いトランザクションスループットは世界中の様々なエコシステムをサポートする
重要な位置づけとなりりつつあります。
電気自動車充電ステーションの詳細はこちら
街全体をIoT化 | 台北市が構想する未来都市「スマートシティ」
デジタル市民カードと呼ばれる不正開封防止機能を備えた画期的なシステムは、IOTAの特徴を利用して実現しています
また、気温や空気、汚染を感知する手のひらサイズのセンサー「Airbox」を街中に配置しています。
街全体を包括的な環境センサーネットワークで覆い、エアデータを絶えず収集し共有しています。
今後さらに研究開発が進めば、現在の環境問題も大きく改善できるでしょう。
スマートシティを目指す関係者からのコメントも
アイオータ(IOTA/MIOTA)の価格
今年に入って100円近くまで下落したIOTAの価格は、その後は順調に回復し200円を超えています。
今後も様々な分野で活用されるIOTAには多くの期待が寄せられています。
IOTAはBINANCE(バイナンス)などで購入することができます。
>>Binance