FTX Japan:イーサリアム「The Merge」の対応方針について続報
暗号資産取引所「FTX Japan」は2022年9月4日に、イーサリアム(Ethereum/ETH)の大型アップグレード「The Merge(マージ)」と、それによって誕生する可能性のある「Ethereum PoW(ETHPoW)」への対応に関する続報を発表し、ETHやERC-20トークンの入出金を一時的に停止することなどを報告しました。
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Bellatrix・Paris時にETH・ERC20の入出金を停止
FTX Japanは2022年9月4日に、イーサリアム(Ethereum/ETH)の大型アップグレード「The Merge(マージ)」と、それによって誕生する可能性のある「Ethereum PoW(ETHPoW)」への対応に関する続報を発表し、ETHやERC-20トークンの入出金を一時的に停止することなどを報告しました。
The Merge(マージ)は、イーサリアムで採用されているコンセンサスアルゴリズム(取引承認・合意形成の仕組み)を「プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work/PoW)」から「プルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake/PoS)」へと移行する大型アップグレードであり、最新の報告では2022年9月15頃にアップデートが実施される予定だと報告されています。
なお、今回のアップグレードはコンセンサスレイヤー(ビーコンチェーン)のアップグレードである「Bellatrix」と、実行レイヤーのアップグレードである「Paris」の2段階に分けて実施されることになっており、最終的なアップグレードのタイミングは「マイニングの最終合計難易度(Terminal Total Difficulty/TTD)」に基づいて決定、Bellatrixは「協定世界時2022年9月6日11時34分47秒(日本時間2022年9月6日20時34分47秒)」に実施される予定で、TTDが「58,750,000,000,000,000,000」に到達したタイミングでマージが実行されることになっています。
今回のアップグレードによって、現在のイーサリアムは「PoS採用のイーサリアム」へと移行することになりますが、現在は『イーサリアムのハードフォークを行なってチェーン分岐後もPoWを使い続ける』という意見が出ているため、この意見が採用された場合には「Ethereum PoS(ETHPoS)」と「Ethereum PoW(ETHPoW)」という2つのイーサリアムに分裂する可能性があると言われています。
FTX Japanは以前にも「The Merge」や「ETHPoW」に関する同社の対応方針を発表していましたが、今回はこのアップグレード対応に関する続報が報告されています。
- Bellatrix(日本時間2022年9月6日20時34分47秒)およびParisの30分前から、ETHやERC-20トークンの入出金を一時的に停止
- 正当に認められたETH PoWが出現した場合にはPoW ETHを付与する予定
- ETHを借りているユーザーは、Parisアップグレード前に行われるスナップショット時点でのETH残高に基づいてPoW ETHが請求される
- FTX JPはフォークされたETHPoWの対応方針を変更する可能性がある
- ETHPoWの取り扱いについては、後日トークンについてのリスク評価をし、協会規定の審査プロセスに則り決定
- ETHのティッカーはMerge後はETHPoSを参照
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