ミームコイン発行基盤Pump.fun、300万ドル規模のスタートアップ支援ファンドを始動

ミームコイン発行基盤Pump.fun、300万ドル規模のスタートアップ支援ファンドを始動(Pump.fun launches $3 million startup support fund for meme coin projects)
目次

トークン市場の反応を活用する投資ファンド構想

ソラナ(SOL)基盤のミームコイン発行プラットフォームであるPump.fun(パンプ・ファン)は2026年1月20日、総額300万ドル(約4.7億円)規模のスタートアップ支援ファンド「Pump Fund」を新たに立ち上げたと発表しました。

本ファンドは、Pump.funが主催する「Build in Public Hackathon(ビルド・イン・パブリックハッカソン)」を通じて運用され、選定された12のプロジェクトに対し、それぞれ25万ドル(約4,000万円)を投資する枠組みとなっています。

発表によると、対象プロジェクトの評価額はいずれも一律1,000万ドル(約16億円)に設定されており、初期段階から評価基準と資金配分が明示されています。

本取り組みでは、従来のベンチャーキャピタルで一般的だった審査委員会やピッチプロセスを採用せず、参加プロジェクトが発行するトークンと市場での反応を評価指標としています。

ユーザーによるトークン購入行為そのものが、プロジェクトに対する支持や期待を可視化し、資金提供の判断材料として機能する仕組みです。

一方で、このような市場主導型の評価モデルについては、ガバナンスの在り方や透明性の確保、オンチェーンデータを用いた実績検証の信頼性など、今後検討すべき課題が残るとの指摘も出ています。

300万ドル規模のBuild in Public Hackathonのご紹介

Pump Fund(Pump.Funの新しい投資部門)がお届けします。

初期段階のプロジェクトの構築と資金調達の方法を根本から見直す時が来ました。

市場が審査員となる時代へ、Pump.fun新ファンドの戦略

Build in Publicハッカソンの資金配分と条件

Pump.funが新設した「Pump Fund」は、創業初期段階のスタートアップを主な対象とする投資部門として位置付けられています。

第一弾施策として実施される「Build in Publicハッカソン」では、公募によって選定された12のプロジェクトに対し、それぞれ25万ドルを出資し、評価額を一律1,000万ドルとする条件が提示されています。

あわせて、Pump.funの創業メンバーによるメンタリング支援が行われる予定で、応募受付は2026年2月18日までとされています。ローンチからおよそ30日以内に、最初の支援対象プロジェクトが決定される見通しです。

市場参加者が担うプロジェクト評価の仕組み

従来のインキュベータやアクセラレータでは、創業者が投資家や審査員に向けて事業計画を提示し、その内容をもとに選考が行われる形式が一般的でした。

しかしPump.funは、この枠組みを根本から見直し、「市場そのものが審査員となる評価モデル」を採用しています。

参加チームはPump.fun上で独自トークンを発行し、ユーザーがそのトークンを購入することで、初期段階の資金を調達する仕組みとなっています。

同社は「こうしたトークン購入の動きがプロジェクトに対する信任投票に相当し、初期コミュニティからの支持が評価の中核になる」と説明しています。

実際の需要やコミュニティの熱量といった要素を、数値として可視化されるトラクションとして重視する姿勢が示されています。

参加条件と評価軸に見るPump Fundの思想

参加条件としては、プロジェクト側が発行したトークン供給量の少なくとも10%を継続して保有することが定められており、短期的な売却を抑制する設計が採用されています。

ハッカソン期間中には、開発状況やプロダクトの進捗を積極的に公開する「ビルド・イン・パブリック」の姿勢が求められます。

対象分野や事業ステージに制限は設けられておらず、仮想通貨関連に限らない幅広いプロジェクトが参加可能とされています。

評価においては、プロダクトの成長指標やコミュニティの活発度、創業者の発信力といった「目に見える実績」が重視され、経歴や人脈といった従来型の指標よりも、オーガニックな牽引力を優先する方針が示されました。

市場主導型モデルに寄せられる期待と懸念

この市場主導型モデルについては、業界内外で期待と懸念の双方が指摘されています。

Web3投資家の間では、従来の仕組みでは資金にアクセスしにくかった開発者が評価される可能性があるとして、一定の評価を示す見解も見られます。

一方で、選考プロセスの透明性や、トラクションの信頼性をどのように担保するのかといった点については、慎重な見方も根強く残っています。

特に、Botなどによる数値の水増しや、トークン保有者の権利関係が不明確なままでは、長期的な信頼性を損なう恐れがあるとの指摘もあり、今後の運用設計が注目されています。

Z李REAL SUPER COIN登場でPump.fun発ミームが話題に

Z李氏が公式ミームコイン「ZReaL」を発行

こうした取り組みが進む中、Pump.fun上では市場の注目を集めるミームコインの動きも確認されています。

2026年1月18日、日本の実業家でインフルエンサーとして知られるZ李氏は、自身の公式ミームコイン「Z李REAL SUPER COIN(ZReaL)」をPump.fun上で発行したことを明らかにしました。

ZReaLの総供給量は10億枚とされており、そのうち約6億枚をZ李氏自身が保有しているとされています。

同氏は、自身の保有分について売却は行わず、その一部を動物支援に充てる方針を明言しており、トークン発行に社会的な意図を組み込んだ姿勢が示されています。

発行直後に集中したZReaLへの関心

ZReaLはローンチ直後から取引が活発化し、24時間で40万%を超える価格上昇を記録したとされています。

初期参加者に対しては、短期的な値動きに左右されるのではなく、翌々月までの保有を呼びかける動きも見られました。

Z李氏は、自身の名前を騙った複数の模倣コインが流通している点について警鐘を鳴らしており、そうした経緯を踏まえた上で登場した公式ミームコインであることも、市場の関心を集める要因となっています。

ZReaL登場が与えた国内市場への影響

国内ではこれまで、ミームコイン市場の盛り上がりは限定的とされてきましたが、ZReaLの登場は潮流の変化を示す事例として受け止められています。

Pump.funが提供する、誰でも参加可能なトークン発行環境と、市場の反応を即座に可視化できる仕組みが、国内外で注目を集めている状況を示しています。

スタートアップ支援ファンドの展開と個別ミームコインの動向が交差する中で、Pump.funの今後の取り組みが注視されています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.42 円)

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Source:Pump.fun公式X
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

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BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

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