この記事の要点
- 2026年4月9日、個人ソロマイナーがBTCブロック単独発見
- わずか70TH/秒で約3,580万円相当のBTC報酬を獲得
- CKPool開発者Dr-ck氏がX上で公表、通算313件目の成功
- 確率は1日約10万分の1、分散性の機能を示す事例に
まずはビットコインマイニングを詳しく
「10万分の1」を的中、個人マイナーが3.1 BTC獲得
2026年4月9日、わずか70TH/秒という小規模なハッシュパワーしか持たない個人のソロマイナーがビットコイン(BTC)ブロックを単独で発見し、報酬として3.128 BTC(約22万5,000ドル・約3,580万円相当)を獲得したことが明らかになりました。
CKPool開発者のDr-ck氏がX(旧Twitter)上で公表した内容によると、この規模の個人マイナーがブロックを発見できる確率は1日あたり約10万分の1、平均すると約300年に1度という極めて低い水準とされています。
Congratulations to miner bc1q~edvj with only 70TH for solving the 313th solo block at https://t.co/AvNND5PHDY!
A miner of this size has only a 1 in ~100,000 chance of solving a block per day, or once every 300 years!https://t.co/14Q5vIFAXs pic.twitter.com/jeMnSZ7JUG— Dr -ck (@ckpooldev) April 9, 2026
おめでとうございます。bc1q~edvjのマイナーが、わずか70THでCKPoolの第313回ソロブロックの発見に成功しました!
この規模のマイナーがブロックを解決できる確率は、1日あたり約10万分の1、つまり平均すると約300年に1回という非常に低い確率です!
ハッシュパワーの大半を大規模マイニングプールが占めるなか、個人が膨大な計算競争を制して報酬を単独で手にした今回の事例は、ビットコインマイニングの分散性という本来の設計が今も機能していることを示す象徴的な出来事として受け止められています。
仮想通貨を増やす方法7選
「300年に1度」を的中させた仕組みと報酬構造
ソロマイニングが「宝くじ」と呼ばれる理由
ビットコインのマイニングは、複雑な計算問題を他のマイナーより先に解くことで新しいブロックを生成し、報酬を得る作業です。現在のブロック報酬は2024年4月の半減期以降「3.125 BTC」となっており、これにトランザクション手数料が加算されます。
ネットワーク全体のハッシュレートのうち、今回成功した個人マイナーの70THが占める割合は、わずか約0.00000667%にとどまります。これはネットワーク全体のおよそ1,500万分の1程度にあたり、大規模マイニングプールに対して個人が勝つ確率は統計的に極めて低い水準だとされています。
多くの個人マイナーは収益の安定を求めてマイニングプールへ参加するのが一般的とされており、一部メディアは今回の成功について「約0.001%のオッズを引き当てた快挙」と伝えています。ソロマイニングが「宝くじ」に例えられてきた所以を、改めて示す事例となりました。
ckpool 313番目の快挙、報酬の内訳と手数料2%
今回のブロック発見は、ソロマイナー向けのサービス「ckpool」を通じて確認されました。ckpoolは一般的なマイニングプールとは異なり、参加者同士で報酬を分配せず、各マイナーが単独でブロック発見を目指す「ソロプール」形式を採用しています。
ckpoolのサイトによると、ブロックを発見したマイナーは報酬の2%を同サービスへ手数料として支払うとされています。
同サービスを運営するDr-ck氏によれば、今回の成功はckpoolが記録してきた313番目のソロブロックにあたるといいます。報酬の対象となったブロック高944306番には、ブロック報酬3.125BTCとトランザクション手数料0.003BTCを合わせた合計3.128BTCが記録されています。
4月9日時点のビットコイン価格水準で換算すると、報酬総額は約225,000ドル(約3,580万円)相当になります。ここからckpoolへの2%手数料が差し引かれるため、マイナーの実際の受取額はこれを控除した金額になるとみられています。
1週間で2件目、ckpool経由のソロ成功が続く
ckpool経由のソロ成功は、直近1週間で2例目の確認となります。前回の発見はわずか1週間前のことで、別のソロマイナーが同サービスを通じてブロックを当て、約21万ドル(約3,340万円)相当の報酬を得ていたことが報じられています。
前回のマイナーは今回の70THの約3倍以上のハッシュパワーを使用していたとされますが、いずれもネットワーク全体から見れば極めて小さな割合にとどまっていました。
マイニング集中化が進むなかで、こうした小規模マイナーによる成功が短期間で続いたことは、マイニングの分散性という仕組みが今も機能していることを示す動きとして受け止められています。
ただし確率的なイベントである以上、同一の個人が継続的に成功する保証はなく、ソロマイニングで安定した収益を得ることは依然として難しいとみられています。
環境負荷低減が進展
ハッシュ15%上昇と相場停滞、個人マイナーに試練
マイニング業界では2024年4月の半減期以降、ブロック報酬が3.12 5BTCに減少したことで収益性の確保が全体の課題となっています。
大規模マイニング施設による効率化も進むなか、ビットコインネットワーク全体のハッシュレートは直近24時間で約15%上昇したとの報道もあります。
こうしたハッシュ競争の激化は個人マイナーにとって逆風となります。加えてビットコインは記事執筆時点で72,000ドル前後で推移しており、2025年10月に記録した過去最高値約126,000ドルから約43%下の水準にあります。
相場の停滞とハッシュレート上昇が同時に進むなかで、個人マイナーが参加し続けられる環境が維持されるかどうかが、ビットコインの分散性をめぐる今後の焦点となっています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.19 円)
BTCマイニング関連の注目記事はこちら
Source:Dr-ck氏X投稿
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用




























