CARDANO(カルダノ)が仮想通貨ウォレット「ICARUS & YOROI」を発表|ADAの実用化進む

by BITTIMES   

カルダノエイダコイン(ADA)を支えるCARDANOプロジェクトから最新の新機能が複数発表されました。Charles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏が率いるIOHKは軽量化された仮想通貨ウォレット「ICARUS(イカロス)」とそのプロジェクトを発表し、Emurgo(エマーゴ)はGoogle Chromeの拡張機能として利用できる「YOROI(ヨロイ)」をリリースしました。

こちらから読む:CARDANO・IOHK・Emurgoとは?カルダノプロジェクトの基本から学ぶ

ICARUS(イカロス)|独自ウォレットの作成が可能に

ICARUS(イカロス)は「Google Chrome」の拡張機能としてブラウザ上で動作し、Daedalus(ダイダロス)の代わりとなる、より使いやすくなったウォレットです。

GitHub(ギット・ハブ)上に公開されている「ICARUS」のコードベースを利用することによって、開発者はカルダノ向けの独自の安全なウォレットを作成できるようになります。ICARUSは完全にオープンソースのコードベースとなっているため、カルダノと統合するための一連のツールを開発者に提供するオープンソースの取り組みの第一歩となります。

ICARUSではCARDANOブロックチェーンのコピーをダウンロードしてデータの妥当性をチェック(バリデーション)する必要はありません。サーバー上でブロックチェーンのコピーを使用できるため、これまでよりもさらに早く使いやすいウォレットであることを実感できるでしょう。

高い安全性を備えているイカロスでは、プライベート・キー(秘密鍵)がユーザーのマシン上で暗号化されサーバーと共有されることはありません。ソース・コードが公開されることによって、コミュニティがウォレットを開発し、必要に応じてCARDANOと統合することもできるようになるため、カルダノはさらに分散化された生態系の構築に向かって急速に成長していくことになるでしょう。

YOROI(ヨロイ)|デスクトップウォレット

YOROI(ヨロイ)は、軽量化された新しいCardano向けウォレットです。シンプルなデザインでありながら、高速かつ安全なChromeの拡張機能として利用することができます。

Emurgo(エマーゴ)によってリリースされたこのウォレットは、Chromeの拡張機能として入手することができるデスクトップウォレットであり、これまで利用されてきたADAのウォレットである「Daedalus(ダイダロス)」の代わりとして使用することができます。

このウォレットでは、暗号化されたプライベートキーをユーザーの機器に安全に保存し、サーバーと共有することはありません。YOROIを使用するユーザーはCardanoブロックチェーンのデータをダウンロードしたり検証したりする作業を排除することができるため、より素早く簡単にセットアップを行うことができます。

YOROIは「Chromeウェブストア」から簡単にダウンロードすることができるため、簡単なステップでダウンロードを完了し、すぐに使用することができます。CARDANOテストネットに接続するベータ版は8月中旬に公開予定となっており、最終製品版は9月中旬にリリース予定となっています。

「ADA Pay」などの発表も|実用性が更に向上

これまでにも数多くの新機能が立て続けに公開されてきましたが、その多くは主に開発者向けのものでもありました。しかし今回発表された新しいウォレットは、プログラミングの知識を持っていない方でも理解できる、日常的にも利用する新製品となっています。

ダイダロスウォレットもパソコンにソフトをインストールして利用するウォレットであったため、パソコンが苦手な方には利用しづらいものでもありましたが、今回発表された新しいウォレットはそのような一般の人々でも利用できる、実用性の高いものとなっており、今後の開発が進むにつれてさらにその利便性が向上することも期待できます。

今回の発表の中では「ADA Pay」などについても触れられていますが、これについてはまた別の記事で詳しく紹介させていただきますので、楽しみにしていてください。ADAを取引所のウォレットで保有している方は、その迅速な送金速度などはいまいち実感できていないかもしれませんが、自分専用のウォレットを実際に所有し、送金を行えば、CARDANO(ADA)が持つ大きな可能性をより実感することができるでしょう。

YOROIウォレットのベータ版、もしくは最終製品版がリリースされた際には、実際に利用してみると良いでしょう。実用性の高い新機能が続々と発表されるCARDANOのプロジェクトにはより一層大きな注目が集まっています。

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