Ripple(XRP)を「基軸通貨」に!多くの採用依頼にBINANCE CEOが返答
リップル(Ripple/XRP)を基軸通貨にすることを望む声が増加していたことを受け、仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)のCEOジャオ・チャンポン(Changpeng Zhao/CZ)氏は、11月18日にTwitter上で返答し、実際にどれほどの人々がそのことを望んでいるのかを調査しつつ、そのためには具体的に何が必要なのかのヒントを与えました。
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BINANCEへの強い要望|3日間で「1400」リツイート
仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)の基軸通貨にリップル(XRP)を追加することを望む声は今年の8月頃から強まっていました。Twitterを利用している一人のユーザーが今年8月に以下のようなつぶやきを投稿して以降、この提案の支持者は続々と増えています。
We would like to see #XRP as one of the base assets on @Binance in order to move value much more quickly!
— C3|Nik (@C3_Nik) 2018年8月9日
Please do it @cz_binance !
Let's get some retweets to let them know. ?#xrpcommunity #xrpthebase
@BankXRP @AlexCobb_ @haydentiff @XRPTrump @Hodor7777 @digitalassetbuy
XRPをBINANCEの基軸通貨の一つにして、もっと早く価値を移動できるようにできればと考えています。@cz_binance(BINANCEのCEO)お願いします!
彼らにこのメッセージが届くようにリツイートをお願いします。
このツイートは3日間ほどで1,400リツイートを獲得しており、SBIホールディングスの代表取締役社長である北尾吉孝氏もリツイートしていたことでも話題となっていました。また、この他にも米国の格付け機関である「Weiss Ratings」などもこの主張を支持しており、資産を最も早く移動することができるXRPをBINANCEが基軸通貨として取り扱うことは適切だと説明していました。
XRPを基軸通貨にする「メリット」とは?
XRPを基軸通貨にするべきだと主張している人々は、それによってもたらされるメリットとして以下のようなことをあげています。
・XRPの取引は非常に速く、手数料も安い
・XRPはマイナーの影響を受けにくい
・世界中で広く採用されている
・BINANCEの市場により多くのユーザーを招き入れることができる
また、
・CoinField
・XRP United Ex
・DCEX
などのように、すでにXRPを基軸通貨として取り扱っている取引所が複数存在していることも強調されており、XRPは今後主流な基軸通貨になっていく可能性があるという意見も出ています。
このように8月あたりから非常に多くの人々が「XRPをBINANCEの基軸通貨にすること」を望んでいましたが、これまでBINANCE側からの回答はありませんでした。しかし先日18日には、BINANCEのCEOである趙長鵬(ジャオ・チャンポン/CZ)氏がこれらの意見への返信をTwitter上に投稿し、大きな話題となっています。
XRP採用に必要なのは...
趙長鵬氏は、長い間主張され続けてきた一連の主張に対して以下のように回答しています。
The xrp base shill is strong. Let's get it out of your system, and put all your shills under this one tweet, and let's see how much we get. https://t.co/usiISCtuSj
— CZ Binance (@cz_binance) 2018年11月18日
XRPを基軸通貨にすることを望む活動は非常に強力です。このツイートの下に全ての主張を集約して、どれくらい集まるのか見てみましょう。
このツイートは短時間で非常に大きな盛り上がりを見せ、2018年11月19日の時点でもすでに5,500人以上の人々がこの話題について話しています。
CZ氏がこのツイートに載せて掲載したブログ記事には、BINANCEで実際に仮想通貨を取り扱う際に必要となることがまとめられています。この内容によると、実際にXRPを取り扱うためにはプロジェクトの創設者またはCEOが必要な情報を入力する必要があることが記されています。これは取り扱う仮想通貨に何かトラブルが発生したり、ブロックチェーンの分裂や二重支払いなどが発生した際にBINANCE側が仮想通貨の運営者と話をする必要があるためだと説明されています。
しかし、この記事は仮想通貨の上場プロセスを記しているものであるため、現時点で基軸通貨としての承認を受けるためには、ここからさらにプロジェクト代表者が直接BINANCE側に申請を送る必要があると考えられます。
一連の投稿内容から、リップルコミュニティの人々はRipple社のCEOであるBrad Garlinghouse(ブラッド・ガーリングハウス)氏や、David Schwartz(デイビッド・シュワルツ)氏のような人物がBINANCE側に基軸通貨としての採用依頼を申請する必要があると考えていますが、その一方でガーリングハウス氏やRipple社は、XRPが完全に分散化された仮想通貨になることを望んでいるためXRPの保有率を徐々に引き下げています。
BINANCEチームは、XRPを支える重要人物と話をする必要があることを強調しているため、ガーリングハウス氏らの行動が重要であることは間違いないと考えられますが、それ以前にRipple社が保有率をどこまで引き下げるのかも重要になってくると考えられます。
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XRP基軸の仮想通貨取引所
先述したようにXRPを基軸通貨として取り扱う仮想通貨取引所はすでに複数存在しています。XRP基軸の代表的な仮想通貨取引所としては以下のようなものが挙げられます。
XRP United
XRP Unitedは、2018年10月23日に公開されたXRPを基軸通貨とするエストニア仮想通貨取引所です。
XRPはユーロ(EUR)でのみ購入可能となっており、
・BTC/XRP
・ETH/XRP
・BCH/XRP
などの通貨ペアが提供されています。まだ公開されて間もない取引所でもあるため、取り扱う通貨ペアは少ないものの、「XRP United」の創業者は今後もより多くの法定通貨や仮想通貨に対応していく予定であることを語っています。
CoinField
CoinFieldは、カナダを拠点としてXRP基軸の仮想通貨取引サービスを提供しています。
合計13種類の仮想通貨とXRPの取引ができるだけでなく、
・米ドル(USD)
・日本円(JPY)
・ユーロ(EUR)
・カナダドル(CAD)
・イギリスポンド(GBP)
・UAEディルハム(AED)
などの法定通貨とXRPの交換ができるのも魅力の一つであり、XRPを基軸通貨として取り扱う代表的な仮想通貨取引所として知られています。
DCEX
DCEXは、アメリカ・サンフランシスコを拠点に合計15種類のXRP取引ペアを提供している仮想通貨取引所です。
取引手数料が非常に安いことも魅力の一つであり、全ての取引ペアでメイカー手数料は0.00%、テイカー手数料は0.20%となっています。また入金手数料も全て無料となっており、XRPの出金手数料も無料となっています。
リップル(Ripple/XRP)の価格|2018年11月19日
リップル(Ripple/XRP)の価格は、多くの仮想通貨と同様に2018年11月15日に約50円にまで下落したものの、その後は早期に回復しており、2018年11月16日時点では「1XRP=56.11円」で取引されています。