バイナンス「アメリカ」に進出|規制遵守した仮想通貨取引所「Binance US」設立を表明
仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)は、米国に住む人々向けの仮想通貨取引所「Binance US」を設立することを正式に発表しました。このプラットフォームの運営は同社のパートナー企業である「BAM Trading Services」が行います。
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BINANCE(バイナンス)が新しく設立する仮想通貨取引所「Binance US」は、カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とするマネーサービス会社「BAM Trading Services」との連携で実現しています。取引所のウォレットとマッチングエンジンは「BINANCE」が提供し、運営は「BAM Trading Services」が行うとのことです。
仮想通貨メディア「Coindesk」の取材に対して、バイナンスのCEOであるChangpeng Zhao(ジャオ・チャンポン)氏は次のように語っています。
私たちはついに「Binance US」を立ち上げられたこと、そして「Binance.com」のセキュリティ、スピード、流動性を北米にもたらしたことに興奮しています。
Binance USは、当社の現地パートナーであるBAMが主導し、完全に規制を遵守した上で米国市場にサービスを提供します。
BAMに関する詳しい情報は明らかになっていませんが、同社は米国財務省の金融犯罪執行ネットワーク(FinCEN)にマネーサービス事業(MSB)として登録されています。またBAMは、バイナンスが1月24日に300万ドル(約3億2,500万円)を投資した仮想通貨の相対取引(OTC)トレーダー「Koi Trading」の「完全管理型ソリューション」部門である「Koi Compliance」と連携しているとも伝えられています。
米国は「仮想通貨に関する規制が明確化されていない」ということが以前から指摘されており、Binanceも米国ユーザー向けの仮想通貨取引サービスは提供していませんでした。また最近では「Binance DEX」のブロック対象国にも米国が含まれています。
新しく立ち上げられる米国向けの仮想通貨取引所「Binance US」は、同国の規制に基づいた上でサービスを提供することとなるため、取り扱う仮想通貨の種類などは限定的になると予想されますが、現在は"有価証券に該当する仮想通貨"に関する議論なども行われているため、実際にどのような仮想通貨が取引できるのか?などにも注目です。
「Binance US」に関する具体的な情報や今後のスケジュールは明らかにされていないため、今後の新しい発表には注目が集まっています。