ビットコイン決済で「新型コロナウイルスの抗体検査」が可能に:Progressive Care
アメリカ・フロリダ州に本社を構える医療サービス組織「Progressive Care」は2021年6月4日に、新型コロナウイルス(COVID-19)抗体検査キットの支払い手段としてビットコイン決済を受け入れ始めたことを発表しました。マイアミでは先日まで大規模なビットコインカンファレンスが開催されていたため、BTC決済に対応したことによってそのような旅行者の間でも新型コロナの検査が迅速に進むことになると期待されています。
旅行者の「新型コロナ抗体検査」を促進
アメリカ・フロリダ州に本社を構える医療サービス組織「Progressive Care」は2021年6月4日に、新型コロナウイルス抗体検査キットの支払い手段としてビットコイン決済を受け入れ始めたことを発表しました。
ビットコイン決済はフロリダ州ノースマイアミビーチにある薬局「PharmcoRx」で受け入れられているとのことで、仮想通貨決済用のQRコードも導入されていると報告されています。
マイアミでは現地時間2021年6月4日〜5日にかけて大規模なビットコインカンファレンスである「Bitcoin 2021」が開催されていますが、ビットコイン決済への対応はこのカンファレンスの前に決定されたとのことで、世界中からイベントに訪れた50,000人以上の訪問者の新型コロナウイルス検査をより迅速に進める狙いがあるとされています。
ビットコインカンファレンスのためにマイアミを訪れた人々の多くはビットコインを保有していると予想されるため、ビットコイン決済で新型コロナのテストが行えるようにすることによって、米ドルに換金することなくスムーズに検査を実施できると期待されます。なお「PharmcoRx」の公式サイトによると、この検査キットを使用すると15分〜20分ほどで陽性・陰性の結果を得ることができるとされています。
「Progressive Care」のCEO兼会長であるAlan Jay Weisberg氏は、今回のビットコイン決済対応について次のようにコメントしています。
私たちはブロックチェーン技術の未来を信じており、市場をリードする迅速な新型コロナウイルス抗体検査キットをビットコイン決済を希望する人々に拡大したいと考えています。これはパンデミック後に海外から訪れる旅行者の人々にとって優れた選択肢となります。
なお「PharmcoRx」は"2018年に薬局サービスで仮想通貨決済を受け入れた最初の薬局である"とも報告されており、今回発表された新型コロナ検査キットでのビットコイン決済対応は、一連の取り組みを拡大するものであると報告されています。
米国では仮想通貨決済の導入が進んでおり、先月は「ノースダコタ州ウィリストン市が"公共料金の支払い"で仮想通貨決済に対応したこと」や「米国で600以上の店舗を展開している大手コンビニチェーン"Sheetz(シーツ)"が仮想通貨決済に対応したこと」なども報告されています。