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MyEtherWalletでハッキング被害|被害額は1630万円相当?

MyEtherWallet(MEW)は4月24日に複数のDNSサーバーがハッキングを受けていたことを認めました。EtherScanのデータによると、15万ドル(約1630万円)相当のイーサリアム(Ethereum/ETH)がDNSハッキングによって盗まれたとのことです。

仮想通貨のウェブウォレットを提供しているMyEtherWallet(MEW)は24日に、複数のDNSサーバーがハッキングを受けており、ユーザーがフィッシングサイトにリダイレクトされる危険性があることをTwitterで警告しています。

「DNSサーバーのいくつかがハッキングされ、https://t.co/xwxRJ4H4i8のユーザーをフィッシングサイトに誘導した。これは@myetherwalletの責任ではない。私たちは早急にどのサーバーが問題なのか検証するプロセスを進めている)。」

MEWは、どのサーバーが標的にされているかを確認中であり、できる限り速やかにハッキングの問題を解決できるよう尽力していると発表しています。

その後、MEWのユーザーたちはMEW開発チームからの情報を待っている間に、掲示板などで議論を行っており多くのユーザーがセキュリティ上のリスクを回避するため一切ログインしないという決断をしています。

その他のユーザーは、MEWをオフラインで使用するか、同サイト接続する際はSSL接続のアドレスバーが絶えずグリーンになっていることを入念に確認し、安全であることを入念にチェックするように助言し合っています。

EtherScanのデータによると、15万ドル(約1630万円)相当のイーサリアム(Ethereum/ETH)がDNSハッキングによって盗まれたことが示されています。

米国東部時間の午前7時17分から、
ETHアドレス「0x1d50588C0aa11959A5c28831ce3DC5F1D3120d29」に179件、
合計216.06ETHのインバウンド取引が送信されており、犯人は午前10時15分に
215ETHを「0x68ca85dbf8eba69fb70ecdb78e0895f7cd94da83」に送信しています。

RedditのあるMEWユーザーは、どのように0.9ETHを失ったのかを次のように説明しています。

「目を覚まして、パソコンの電源を入れ、myetherwalletを開くと、正しくない接続証明が画面に出た。これは変だと思った。だから、URLをダブルチェックし、トリプルチェックまでした。それからグーグルでURLを入力した。EALを使って、それがフィッシングじゃないことも確認した。けれども僕の体の全身が、こいつはログインしない方がいいと言っていたけど、ログインしてしまった。ログインしてすぐ、10秒間のカウントダウンが始まった。そして僕のウォレットからほかのウォレット”0x1d50588C0aa11959A5c28831ce3DC5F1D3120d29″へお金を送信し始めたんだ」

MyEtherWalletにアクセスすると偽サイトに自動転送されてしまい、そのサイトで秘密鍵を入力してしまった場合、犯人に秘密鍵を知られてしまう可能性があるようです。

昨日の深夜から今朝にかけてMyEtherWalletで秘密鍵を入力して利用した人は、MEW内ののイーサリアムやトークンを全て他のウォレットに移動させることも推奨されています。

なお、LedgerNanoSやTREZORなどのハードウェアウォレットを使ってMyEtherWalletを利用している人は、比較的安全であるとのことです。

ハードウェアウォレットであれば秘密鍵の情報を知ることが出来ないため、端末もしくはパスフレーズを持っていない限り資産を自由に送金することはできません。

またその後の状況について説明したツイートでは、協定世界時の正午にGoogle(グーグル)のDNSサーバーがハッキングされたと発表しています。

MEWはその後、状況は正常に戻ったとしておりフィッシング対策の確認事項をまとめたガイドを発表し、利用者に対して仮想通貨を盗まれないための注意事項、確認事項を注意喚起しています。

(引用:jp.cointelegraph.com