日本で暗号資産取引所を運営している「DeCurret(ディーカレット)」は2022年2月1日に、同社の全株式がグローバルに拠点を展開する暗号資産金融サービス事業者「Amber Group(アンバー・グループ)」の日本法人である「WhaleFin Holdings Japan株式会社」に譲渡されたことを発表しました。
こちらから読む:Liquid、新サービス”クイック販売所”提供開始「国内ニュース」
全株式を「WhaleFin Holdings Japan株式会社」に譲渡
DeCurret(ディーカレット)は2022年2月1日に、同社の全株式がグローバルに拠点を展開する暗号資産金融サービス事業者「Amber Group(アンバー・グループ)」の日本法人である「WhaleFin Holdings Japan株式会社」に譲渡されたことを発表しました。
Amber Group(アンバー・グループ)は、同社の現CEOであるMichael Wu氏を含めた投資銀行出身者などによって2017年に設立・創業されたグローバルに拠点を展開する暗号資産金融サービス事業者であり、投資・融資・取引・送金などといったデジタル資産に関連する広範なサービスをグローバルに提供、累積取引量は1兆ドル超(設立以来)、運用資産額は50億ドル超と報告されています。
ディーカレットはマーケットの変化や各種規制に適切に対応して『暗号資産事業』と『デジタル通貨事業』のそれぞれに適切な経営資源を集中させるために、持株会社である「株式会社ディーカレットホールディングス」を設立していましたが、『デジタル通貨事業』に関しては子会社である「株式会社ディーカレットDCP」が承継して、『暗号資産事業』を運営する会社となった同社の全株式を「株式会社ディーカレットホールディングス」から「WhaleFin Holdings Japan株式会社」に譲渡することになったと説明されています。
なお、今回の株式譲渡では、既存ユーザーやその他多くの国内投資家を第一に考えた上で、より良い顧客体験の創出と提供を可能とする「WhaleFin Japan」を譲渡先として選出したと説明されています。また、ディーカレットが提供している暗号資産取引サービスは今後も継続して利用することができるとのことで『サービス内容の変更などが行われる場合には改めてお知らせする』と説明されています。
「株式会社ディーカレットホールディングス」の代表取締役社長である時田 一広氏と、「アンバー・グループ」の日本ディレクターである李 維克氏は、今回の株式譲渡について次のようにコメントしています。
【ディーカレットHD:時田一広氏】
今般、アンバー・グループという、急成長のグローバル暗号資産企業にディーカレットの取り組みを引き継いでいただけることを大変喜ばしく思います。日本市場での成功とアンバー・グループの益々のご発展を心からお祈りします。
【アンバー・グループ:李 維克氏】
これでまで築きあげてきた暗号資産事業を、信頼して譲渡いただいた株式会社ディーカレットホールディングスの経営陣様、株式会社インターネットイニシアティブ様、そして数多くの株主の皆様に感謝申し上げます。我々アンバー・グループは、世界中の著名な株主様に評価された暗号資産の資産運用をはじめとする多様な金融サービスを提供しております。今回の日本市場参入に伴い、今後の日本の暗号資産業界における更なる発展への貢献と、規制に準拠しつつ、日本の皆様により素晴らしいサービスを提供できることを非常に楽しみにしております。
シンガポールをはじめとする世界10か国以上でグローバルに事業を展開している「アンバー・グループ」は、ユーザーファーストのデジタル資産投資ツール(WhaleFinブランド)や高い流動性を提供しており、「ディーカレット」は暗号資産交換業に裏付けされたセキュリティやコンプライアンスの体制および幅広い国内マーケットにおける知見を有しているため、今後はそのような両社の強みを融合することによって『日本の暗号資産市場におけるプレゼンス拡大とマーケットポテンシャルの最大化に貢献し、世界へ開かれた新たな暗号資産取引所を提供できる』と期待されています。
また、今後の取り組みについては『今まで通り国内規制に準拠した暗号資産交換業の運営と並行し、機関投資家向けの暗号資産担保ローンやアルゴ取引などの提供、一般投資家向けには国内新規暗号資産のリスティングや暗号資産レンディングサービスの提供など、既存の枠組みを超えた新たなサービス展開も検討していく』と説明されています。