以前イスラエルの最高裁判所が仮想通貨事業を問答無用で停止させることを禁止した経緯があるにも関わらず、再び銀行が仮想通貨ビジネスを拒否する動きを見せはじめています。
銀行は仮想通貨企業を一方的に拒否
イスラエルで6番目に大きい銀行であるユニオンバンクは仮想通貨のマイニング企業である「Israminers Ltd」の口座を拒否しました。
Israminers Ltdは、3ヶ月間の営業の後にユニオンバンクがビットコイン(BTC)取引による利益の預け入れを受け入れず、口座にすでに預け入れられた資金を引き出すことまでも許可しないことを一方的に決定したと非難しています。
また、ユニオンバンクは30日以内にこの口座を閉鎖するとしました。
仮想通貨市場の成熟には銀行の協力が不可欠
法律事務所のオーナーでもあるIsraminersの創設者は、このユニオンバンクによる一方的な決定を裁判所に提出し、銀行の決定による執行猶予を求めました。
さらにIsraminersは、イスラエルの規制当局にユニオンバンクに対する正式な訴えを提出しました。
そして先日マイナー(採掘者)はヘルズリヤ法廷がこの訴えを受け入れ、銀行に対して一時的な命令を提示したことを発表しました。
続けてPenn氏は、news.bitcoin.comに次のように述べています。
「現在、イスラエルの銀行はビジネス活動をチェックしたり理解したりせずに、仮想通貨分野で事業を行っている企業に対してのサービスを拒否しています。銀行が一方的に拒否するならば今回の事件は裁判所で争わざるを得ず、さもなければイスラエルの仮想通貨分野全体がビジネスモデルを海外に移転しなければならない。」
イスラエルにおける過去の判例
イスラエルの銀行はビットコイン関連のビジネスを歓迎しておらず、ビットコイン関連企業はサービスを受けるために裁判所に向かわなければならない。
例えば2月には、アクレにある仮想通貨取引サービスを提供するために設立されたBitflashがテルアビブ地方裁判所に訴えを起こしました。その結果、裁判所は11の銀行すべてに対して口座を開設するよう命令を下しました。
さらに2月の後半にイスラエル最高裁判所は、Leumi銀行が仮想通貨取引所Bits of Goldのビットコイン取引を一方的に停止することを禁止する一時的差止命令を発令しました。
イスラエル最高裁がレウミ銀行対して臨時裁判所命令
これはイスラエルの仮想通貨業界で大きな追い風となりました。
また銀行サービスを受けるために苦労している他のビットコイン企業の前例となっています。
国家主導でクリプトバレーを目指す
イスラエルの銀行は仮想通貨企業へ厳しい姿勢を見せていますが、イスラエル政府や規制当局は仮想通貨に対して前向きな姿勢を見せています。
同国の当局関係者は以前に、イスラエルが仮想通貨先進国になることを目指していることを明かしています。
「技術を禁止し進歩を妨げるような領土にはなりたくない。それどころか、私たちは『クリプトバレー』になりたいと思っています。」
有名な仮想通貨プロジェクトの拠点も多いイスラエルには、SIRIN LABS Token(SRN)を発行しているSIRIN LABSは研究開発拠点をイスラエルに置いています。
イスラエル超精鋭部隊の元幹部も所属するSirinLabsとは
SIRIN LABS Tokenは仮想通貨取引所Huobi.pro(フォビ)で購入することができます。