Facebook(フェイスブック)のメッセージアプリであるMessenger部門の幹部であり、米国最大の仮想通貨取引所Coinbaseの取締役でもあるDavid Marcus氏はブロックチェーンを活用する最善の方法を探求するための研究チームを立ち上げる意向であることを明らかにしました。
Instagramの主力メンバーも参加
このブロックチェーンの研究チームには、David Marcus氏だけでなく、Facebook傘下であるInstagramのエンジニアリング部長であるJames Everingham氏や製品担当部長であるKevin Weil氏も参加しています。
David Marcus氏はこのTwitter上で次のようにコメントしています。
「新しい挑戦をする時が来ました!Messengerが牽引して来た4年間に続いて、Facebookのためにブロックチェーンを最大限に活用する方法を探求するために小さなチームを作ろうと思います。」
今後は3つの部門で構成
CNBCの報道によると、Facebookは現在「Family of app」、「Central product services」、「New platform and infra」という3つの部門で構成されているとのことです。
各部門の主な役割は次のような内容となっています。
Family of app
「Family of app」は、主にFacebook/Instagram/WhatsApp/Messengerなどのアプリケーションの分野を担当します。
New platform and infra
「New platform and infra」は、ブロックチェーン技術/拡張現実/VR/エンタープライズテクノロジー/人工知能(AI)などの分野を担当します。
Central product services
「Central product services」は、広告/データ分析/セキュリティなどを取り扱います。
仮想通貨市場の今後にも影響?
Facebookは今年の初めに、同社が運営する広告ネットワークやInstagram上における仮想通貨やICO関連の広告掲載を禁止することを発表しています。
大きな話題となったFacebookからの発表
この発表は、仮想通貨に関する知識を持っていない人々に仮想通貨に対するネガティブな印象を与えたと同時に、海外ではFacebookの個人情報漏洩問題なども関連してFacebookの株価は一時的に急落しています。
今回の発表はこのような現状の大きな転換点となる可能性もあることから注目が集まっています。
Facebookの創設者であるマーク・ザッカーバーグ氏は今年の初めに、2018年にFacebookを立て直すという誓約のもとに特に仮想通貨に関する分散型技術を研究する意向を述べています。
またマーク・ザッカーバーグ氏も仮想通貨に関心があることを明らかにしており「ブロックチェーンは個人に力を与え、中央集権で偏ったシステムを正してくれる」とのコメントも残しています。
なお、Twitter(ツイッター)の最高経営責任者であるJack Dorsey氏は、ビットコイン(BTC)の持つ可能性を強く信じており、10年以内にはインターネット上の単一の通貨となる可能性があると考えている事を明かしています。
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