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仮想通貨を安全に保管・管理する方法|人気のハードウェアウォレット「Ladger」とは?

仮想通貨業界では詐欺やハッキングなど様々な方法で資産を盗まれる事例が相次いで報告されているため、仮想通貨保有者は自分が保有する仮想通貨がハッキングなどで盗まれたりすることがないよう、安全な方法でしっかりと保管・管理することが重要です。

この記事では、暗号資産をより安全に保管・管理することができる人気のハードウェアウォレット「Ladger(レジャー)」の基本情報や特徴・各種製品の概要などをわかりやすくご紹介します。

Ledger(レジャー)とは?

Ledger(レジャー)とは、フランス・パリに本社を置くLedger社が開発した暗号資産を自分自身でより安全に保管・管理することができる代表的なハードウェアウォレットです。Ledgerは仮想通貨の秘密鍵をオフラインで安全に保管するため多機能ウォレットを提供しており、現在は「Ledger Stax」「Ledger Nano X」「Ledger Nano S Plus」という3種類のハードウェアウォレットが提供されています。

仮想通貨は「取引所ウォレット・ブラウザ拡張版ウォレット・ウォレットアプリ」などといった様々なウォレットで管理することができますが、Ledgerのようなハードウェアウォレットは物理的な専用デバイスを用いて安全性を高めているため、仮想通貨をより安全に自分の手で管理したい方には魅力的な商品となっています。

また、保管可能な暗号資産の種類も非常に多く、2023年3月時点で5,500種類以上の暗号資産に対応、スマートフォンやパソコンで資産を管理できる「Ledger Live」と呼ばれるアプリケーションも提供されていて、仮想通貨の購入・取引・運用も行うことができるため、仮想通貨を安全な環境で長期保有しながら取引・交換などを行いたい方にも嬉しいハードウェアウォレットとなっています。

「Ledger Nano X」と「Ledger Nano S Plus」はUSBメモリのようなコンパクトなデザイン、新商品となる「Ledger Stax」は湾曲型のタッチスクリーンを採用した小さい本のようなデザインで設計されています。また、Ledger社は「各種Ledger製品を物理的に保護するための専用ケース」や「リカバリーフレーズを安全に保管するための金属製ツール」なども販売しています。

仮想通貨を安全に保管できる理由

仮想通貨をより安全に保管するためには、秘密鍵やリカバリーフレーズなどの重要情報をインターネットから隔離された状態で自分自身で管理することが重要です。暗号資産取引所のウォレットなどで仮想通貨を保管していた場合には、取引所のハッキング・取引所の破産などで自分の暗号資産にアクセスできなくなってしまう可能性があります。

Ledgerは完全なオフライン環境で秘密鍵を生成して常にオフラインで保管するだけでなく、仮想通貨の送金時には「物理的なデバイスからのPINコード入力」が必要な仕組みを採用しているため、専用デバイスを用いてより安全に仮想通貨を保管できるようになっています。

場合によってはLedgerのデバイス自体を紛失したり盗難されたりする可能性もありますが、仮にLedgerデバイスを盗まれた場合でも実際に暗号資産にアクセスするためには「最大8桁のPINコード」が必要となるため、PINコードを教えない限り泥棒が資産にアクセスすることはできません。また、間違ったPINコードを3回入力した場合には自動的に「工場出荷時設定へのリセット」が実行され、当該デバイスからすべてのデータが消去される仕組みとなっています。

利便性を高める専用アプリ「Ledger Live」

物理的なデバイスやPINコードが必要な仕組みを採用すると、安全性が高まる一方で各種操作がやや面倒にはなりますが、Ledger社は各種ハードウェアウォレットと連携して動作する専用アプリ「Ledger Live」を提供することによって暗号資産を簡単に管理・使用できるようにしています。

Ledger Liveは一般的な仮想通貨ウォレットアプリのように各種暗号資産の価格情報なども確認できる専用アプリとなっており、「Windowsアプリ・Macアプリ・Linuxアプリ」に加えて「App Store・Google Play Store」でもスマホ向けアプリが提供されています。

Ledger Liveを使用すれば自分がLedger製品で管理している暗号資産を見やすい画面で管理することが可能で、「アカウントの残高確認・暗号資産の送受金・ポートフォリオ管理・NFTの管理・暗号資産の売買・レンディング・最新情報の確認」など様々なことを行うことができます。

Ledger Liveはオンラインインターフェイスとなっていますが、Ledger Liveを使用している場合でもユーザーの鍵はハードウェアデバイス自体に安全に保管される仕組みとなっています。

Ledgerが提供する3つのハードウェアウォレット

Ledger社は現在「Ledger Stax」「Ledger Nano X」「Ledger Nano S Plus」という3種類のハードウェアウォレットを提供しています。各商品の概要は以下の通りです。

Ledger Stax

【商品概要】
Ledger StaxはLedgerの安全な構造に基づいて構築された最新型のハードウェアウォレット。暗号資産やNFTを安全に管理できるセキュリティを備えているだけでなく、ユーザーがより直感的にデバイスを操作できるよう「湾曲型のE Inkタッチスクリーン」を採用している。

デバイス自体はクレジットカードサイズで設計、湾曲ディスプレイ部分には所有者の名前などといったウォレット情報を表示することができ、この他にも「静電容量式タッチ・Bluetoothサポート・ワイヤレス充電」なども搭載、デバイスにマグネットが搭載されているため複数のデバイスを本のように積み重ねることも可能となっている。

【特徴】

Ledger Nano X

【商品概要】
Ledger Nano Xは、コンパクトサイズのBluetooth対応ハードウェアウォレット。Ledgerの人気商品の1つであり、5,000種類以上の暗号資産をまとめて管理できる他、Ledger Liveと連携して暗号資産やNFTを簡単・安全に管理・使用・運用することができる。

販売価格はLedger Nano S Plusよりも1万円ほど高いものの、Ledger Nano XはBluetoothでスマホアプリに簡単接続することができるため、多くの仮想通貨をまとめて簡単に管理したい方に適したハードウェアウォレットとなっている。

【特徴】

Ledger Nano S Plus

【商品概要】
Ledger Nano S Plusは、Ledger社が提供する3種類のハードウェアウォレットの中で最も手頃な価格のハードウェアウォレット。Bluetooth接続には対応していないものの、他の商品と同様に5,000種類以上の暗号資産をまとめて管理できる他、Ledger Liveと連携して暗号資産やNFTを簡単・安全に管理・使用・運用することができる。

デバイス自体は「62.39 x 17.40 x 8.24mm(21g)」と非常にコンパクトで、カラーも5色を展開、暗号資産を安全に保護するために必要なものをすべて搭載したエントリーレベルのLedgerデバイスとなっている。

【特徴】