匿名性とプライバシー保護を重視した分散型の代替インターネットを構築している仮想通貨プロジェクト「トミ(tomiNet/TOMI)」は2023年3月21日に、DWF Labsが主導する資金調達ラウンドで4,000万ドルの資金を調達したことを発表しました。今回の発表を受けて仮想通貨TOMIの価格は40%以上急騰しています。
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DWF Labs主導で4,000万ドルの資金調達
匿名性とプライバシー保護を重視した分散型の代替インターネットを構築している仮想通貨プロジェクト「トミ(tomiNet/TOMI)」は2023年3月21日に、DWF Labsが主導する資金調達ラウンドで4,000万ドルの資金を調達したことを発表しました。
tomiNetは言論の自由や情報の自由を守ることを目的とした分散型の代替インターネットを構築することを目指している暗号資産プロジェクトであり、今年2月には暗号資産取引所「Huobi(フォビ)」で実施された第3回目のPrimeVote(上場トークンを投票で決定するイベント)で1位を獲得したことを受けて、TOMIがHuobiに上場したことも発表されていました。
今回の資金調達ラウンドには「Ticker Capital」や「Piha Equities」に加えて複数の個人投資家も参加したとのことで、調達された資金はトップクラスのパブリッシャー誘致とネットワークの更なる発展に使用される予定だと報告されています。
トミ(tomiNet/TOMI)とは?
tomiは分散型自律組織(DAO)である「tomiDAO」によって運営されているプロジェクトであり、具体的には以下のようなサービス・製品が展開されています。
- 分散型の代替インターネット「tomiNet」
- ネイティブトークン・ガバナンストークン「TOMIトークン」
- 分散型ドメインネームシステム「tDNS」
- tomiNetにもアクセスできるプライバシー重視ブラウザ「tomi Browser」
- マルチチェーン対応決済システム・ウォレット「tomi PAY」
- NFTを用いたガバナンスコミュニティ「Pioneer」
- tomiNetを支えるスーパーコンピューター「tomi MP1」
tomiは、インターネットの当初の目標は消費者に「検閲されることのない無限の知識へのアクセス」や「表現の自由」を提供することだったが、今のインターネットは政府や企業の監視や検閲に屈していると指摘しており、tomiNetは言論の自由と検閲されていない情報へのアクセスを提供する代替インターネットとして機能すると説明しています。
tomiNetでは分散型自律組織である「tomiDAO」が代替インターネットを管理する仕組みが採用されており、tomiDAOのメンバーは「コードの変更」から「コミュニティのガイドラインに合致しないコンテンツの検閲」に至るまでのあらゆる提案に投票することが可能、現在はテロ・児童ポルノ・その他暴力に関連するコンテンツなどは却下される仕組みが採用されています。
tomiは「今回調達された資金を活用して、著名なコンテンツクリエイターやパブリッシャーにtomiNetへの参加を促し、ユーザーが高品質なコンテンツに安全にアクセスできるようにしていく」と説明しており、「クリエイターがコンテンツに集中できるよう、より公平なマネタイズプランを策定し、スポンサーの紹介や広告を排除していく」とも説明されています。
仮想通貨TOMIは40%以上価格急騰
トミ(tomiNet/TOMI)はここ最近で暗号資産取引所に上場し始めている比較的新しい仮想通貨プロジェクトであるものの、今回のニュースは「Coindesk」や「Cointelegraph」などの大手仮想通貨メディアでも取り上げられており、tomiのネイティブトークン・ガバナンストークンである「TOMI」の価格は今回の発表後に40%以上急騰しています。
仮想通貨TOMIの価格は22日時点で167円だったものの、その後は一時的に330円付近まで急騰しており、記事執筆時点でも「1TOMI=241円」で推移しているため、今後の動きには注目が集まっています。
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