オーストリアの大手銀行グループのメンバーである「Raiffeisenlandesbank NÖ-Wien」が、仮想通貨や希少金属などを扱う大手フィンテック企業「Bitpanda」と提携して、暗号資産などを含めたデジタル資産投資サービスを提供する予定であることが明らかになりました。
暗号資産投資サービス提供に向け、覚書に署名
仮想通貨や希少金属を扱うオーストリアの大手フィンテック企業「Bitpanda」は2023年4月26日に、同国の大手銀行グループのメンバーである「Raiffeisenlandesbank NÖ-Wien」が「Bitpanda Technology Solutions」と提携して、暗号資産投資サービスなどを提供する予定であることを発表しました。
両社は今回、顧客向けデジタル資産投資ソリューションの実装に向けた覚書に署名を行ったとのことで、サービス提供に向けた評価プロセスは年末までに完了する予定だと報告されています。
なお、今回の発表では「欧州連合の伝統的な主要銀行がデジタル資産分野に進出するのは初めてである」とも報告されています。
デジタル資産投資サービスに複数の資産クラスを追加
Raiffeisenlandesbank NÖ-Wien(RLB NÖ-Wien)は今回の提携を通じて、デジタル資産投資サービスに暗号資産を含めた複数の資産クラスを追加すること計画していると報告されています。
具体的には「株式・ETF・仮想通貨・コモディティ・貴金属」などのデジタル資産に1ユーロから投資できるようにすることが計画されており、伝統的な金融機関はBitpandaと協力することによってこれらの資産クラスへの投資サービスを迅速かつ簡単に提供することができるとも説明されています。
公式発表では投資可能な仮想通貨の銘柄などについては触れられていないものの、Bitpandaは「BTC・ETH・USDT・BNB・USDC・XRP・ADA・DOGE・MATIC・SOL・DOT・LTC・TRX・SHIB・AVAX・LINK・ATOM・UNI・OKB・ETC・ICP・XLM・FIL・BCH・APT」など様々な仮想通貨を取り扱っているため、正式にサービスが開始されれば各種暗号資産の成長にもつながると期待されています。
仮想通貨関連サービスを提供する銀行は世界的に増えてきており、最近では金融大手スタンダードチャータード銀行が「ビットコイン価格は2024年末までに10万ドルに達する可能性がある」との見解を示したことなども報告されています。