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Symbol活用のファイルセキュリティシステム「JUGGLE」リニューアル版の販売開始

JUGGLEリニューアル版販売開始|フリートライアルも

シンボル(Symbol/XYM)のブロックチェーン技術を活用したサービスを開発している「株式会社Opening Line」は2023年5月25日に、同社が開発する次世代ファイルセキュリティシステム「JUGGLE」のリニューアル版を公開して販売開始したことを発表しました。

JUGGLE(ジャグル)は、Symbolブロックチェーンを活用した企業間で安全・簡単にファイルを共有できるファイルセキュリティシステムであり、今月15日には梓総合研究所が開発する「AIR-Plate」の構成ソリューションの1つとして搭載されたことなども報告されています。

このファイルセキュリティシステムは、アップロードするファイルに対して安全性の高いパスワードを自動で生成し、ブロックチェーン技術と暗号化技術を統合することによって、秘匿性の高いファイル共有と快適な操作環境を実現しています。

文書ファイルなどをパスワード付きZIPファイルにしてメールで送信してパスワードを別のメールで送信する従来のファイル共有方法「PPAP」はセキュリティ対策として問題があったものの、JUGGLEを利用すればPPAPの問題を解決することができるとされています。

具体的には、JUGGLEを利用すればパスワードを意識することなく、セキュリティを維持しながらファイルを共有することが可能で、PPAPの課題であった安全なパスワードの付与、共有の手間と安全性の課題を解決することができると説明されています。

JUGGLEは2022年にリリースされていましたが、今回は利用者の声を受けて、より使いやすいようにリニューアルを実施したとのことで、リニューアルに合わせて”フリートライアル”を開始することも報告されています。

JUGGLE 概略図(画像:Opening Line)

JUGGLEの主なリニューアル点

JUGGLEの主なリニューアル点としては以下のような点が挙げられています。

受信履歴一覧画面の追加

自分宛に届いたファイルを一覧で確認することが可能に。一覧画面からファイルダウンロード画面に遷移してダウンロードすることも可能。

(画像:Opening Line)

複数端末で安全にファイルを受け取る機能の追加

JUGGLEは安全にファイルを受け取るために受信用の鍵を端末に保存している。これによって、特定の端末でのみ受け取れる安全な受信環境を提供していたが、テレワークが定着した中で「複数端末で受信したい」という要望も多かったため、JUGGLEの仕組みを活用して安全に受信用の鍵を複数端末で共有する機能を開発した。

これにより複数端末で安全にファイルを受信できるようになった。

ゲストユーザの受信フローの見直し

JUGGLEは、安全性を高めるために受信用の鍵をセットアップしてからファイルを受け取る仕組みを採用していたが「ゲストユーザが受け取る際のセットアップに手間がかかる」という課題があった。

今回のリニューアルでは、ゲストユーザーの受け取りフローを見直し、従来の半分のステップでファイルを受け取れるように改良が加えられている。

グループ送信機能の追加

送信先アドレスをグループ化することによって、送信先入力時に複数人を指定する必要がある場合に、便利かつ間違いがないように送信先を指定することができるようになった。

(画像:Opening Line)

今後リリース予定の機能

今後リリース予定の機能としては以下のようなものが挙げられています。

タイムスタンプ機能

ブロックチェーンの改ざんが困難な特性を活かし、JUGGLEで送信したファイルがいつ、誰から送られてきたファイルか、改ざんされていないかを検証できる機能をリリース予定。

Box連携機能

Boxにアップロードしているファイルを、JUGGLEを利用してBox外のユーザに安全に共有する機能をリリース予定。

フリートライアル開始

リニューアル版のJUGGLEを多くの方が体験して導入を検討してもらえるようにフリートライアルを開始。

Opening Line発表JUGGLE製品ページ