仮想通貨業界を観察していた多くの人々は、これまでの仮想通貨の歴史の中で多くの男性が犠牲になっていると感じています。しかしイギリスの取引所であるロンドン・ブロック・エクスチェンジ(LBE)が行なった調査では、この状況が急速に変化していることを示されています。
女性投資家の数は6%から13%に
ロンドン・ブロック・エクスチェンジ(LBE)が行なった調査では、仮想通貨に投資する意思のある女性の数が過去6ヶ月で倍増していることが示されています。投資に関心を持っている女性の数は昨年の6%から13%以上にまで増加しており、8人に1人の女性が興味を持っていることがわかっています。
またLBEはミレニアル世代の多くの人々、特に女性のミレニアル世代が仮想通貨に関心を持ったことによって市場が成長したことを示しています。ミレニアル世代の人々が仮想通貨や関連技術のもつ可能性を理解することはとても重要であり、業界の共通のテーマでもあります。
LBEによると、ミレニアル世代の女性のうちの5人に1人が仮想通貨に好意を持っています。この研究は少数の国と少人数の集団を対象にしたものに過ぎませんが、今後この数字が大きくなることは十分あると考えられます。
LBEの上級ビジネスアナリストであるAgnes de Roeyer氏は次のように述べています。
「仮想通貨は男性のためのゲームであるという共通の誤解がまだありますが、ここ数ヶ月で数百人の女性が参加し交流してきました。最も刺激的で知識豊かな投資家である女性たちは業界をリードしています。」
市場への影響
反対側に男性からの関心は現在停滞しているため、今後の仮想通貨市場の成長には女性からの影響が重要になってくると考えられています。
またこの報告書では、女性が『取り残されるかもしれないという恐怖(FOMO)』に敏感ではないことを特に指摘しています。
LBEからの報告が正確であれば、より多くの女性が参加することで、現在の不安定で激しい仮想通貨市場の価格水準を改善していくことができる可能性があります。
女性たちが投資の世界に関与することは、価格や小売投資が停滞する今の業界にとって重要なことの一つです。その他の仮想通貨関連サービスへの取り組みと同様に、より多くの女性ユーザーが参加しやすい空間を作るために努力することは、今後の仮想通貨取引の世界にとって重要な意味があると考えられます。
仮想通貨業界の有力な女性
先月、IBMのCEOであるVirginia Rometty氏は、IBMがブロックチェーン技術に注力すると述べています。
彼女は仮想通貨とブロックチェーンの分野で最も強力な女性の一人であり、彼女はIBMにとって重要な存在となっています。
さらに、TezosコインのCEOであるKathleen Breit氏は、仮想通貨の世界で最も有力な女性の1人になっています。
彼女は最大規模のイニシャル・コイン・オファリング(ICO)を行なった会社の共同創始者の一人であり、これまでの資金調達額は2億3000万ドル(約32億8,545万円)以上に達しています。
女性に向け情報サイトである『Glamour』は、彼女の名前を仮想通貨に関係する最も有力な人物に追加しています。
現在の仮想通貨業界で有力な人物と言われる女性の数はわずかですが、前述のレポートによると、この数字が近い将来に変わる可能性も十分にあると言えるでしょう。
世界では『SATOSHI IS FEMALE』という団体なども話題となっています。
サトシ・ナカモトが女性であるという主張
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