「FTX.com」の再開に向けて投資家と協議
2022年11月に経営破綻した暗号資産取引所FTXが、グローバル取引所である「FTX.com」のサービス再開に向けて投資家との協議を開始したことが「Wall Street Journal」など複数メディアの報道で明らかになりました。
FTXの現CEOであるジョン・レイ氏は「FTX.com」のサービス再開に関心がある関係者を募るプロセスを開始したとのことで、同社は取引所の再開に向けた資金調達について投資家を話し合いを進めていると報じられています。
取引所の再開方法については共同事業を含めた様々な方法が模索されていると報告されており、サービス再開時にはブランド名が変更される可能性が高いとも伝えられています。
また、特定の既存ユーザーは再編後の事業体に出資する可能性があるとのことで、既存のFTX債権者に新しい事業体の株式を付与して補償を行うことも検討されていると報じられています。
なお、FTXの再編に参加したり資金援助したい関係者は、今週中にFTXや同社のアドバイザーに関心があることを書面で報告する必要があるとのことで、ブロックチェーン企業である「Figure」がFTXの再開に関心を示しているとも伝えられています。
FTT価格は1.80ドル付近まで上昇
FTXのサービス再開について検討されていることは、今年4月に公聴会が開かれた際にも同社の弁護士によって報告されていましたが、今回の報道がなされた後にはFTXの独自トークン「FTT」の価格が急騰しており、28日時点で1.20ドル（約172円）前後だったFTT価格は、記事執筆時点で1.71ドル（約247円）付近まで上昇しています。
FTX債権者には大手企業も多数
