2023年末に5万ドル、2024年末に12万ドル
英大手銀行のスタンダードチャータード銀行が、2023年7月10日の調査報告書で「ビットコイン価格は2023年末までに5万ドル(約700万円)に達し、2024年末には12万ドル(約1,685万円)まで上昇する可能性がある」との予想を示したことが複数メディアの報道で明らかになりました。
スタンダードチャータード銀行は4月のビットコイン価格予想で「2024年末までに10万ドル」という予想を示していたものの、現在は”この予想は保守的すぎた”と考えているとのことで、最新の予想では12万ドルまで予想価格が引き上げられていると報じられています。
価格上昇の要因は「BTCマイナーの利益増加」
価格上昇を予想する理由としては「金融の不安定化」や「BTCマイナーの利益増加」などが挙げられており、「BTC価格上昇でマイナーの利益が増加すると、マイナーが新たに採掘したBTCを売却する数量が少なくなり、BTCの供給量が減少して結果的に価格上昇につながる」との見解が示されています。
報告によると、2023年第1四半期には、世界中のBTCマイニングの20%を占める大手上場マイナー12社が”採掘したBTCの106%”を売却したとのことですが、この売却割合は第2四半期に100%を下回り、供給量が減少し、価格上昇につながったとされています。
スタンダードチャータード銀行は新たに採掘されたビットコインの売却割合が約20〜30%に減少すると予想した上で「ビットコイン価格は2023年末までに約5万ドルまで上昇する」との予想を示しているとのことです。
BTCマイナーの資金源は主に3つ?
また、同銀行がBTCマイナーと直接話した結果「BTCマイナーは”BTC売却・株式売却・借入”という3つの資金源を有している」ということが明らかになったとも報じられています。
資金源は3つあるものの、現状としては株価が低いため株を売却する可能性は低く、金利が高いため借入も不利な状況で、結果的に現在のサイクルで現金を調達する最も現実的な選択肢は「ビットコインの売却」になっているとのことです。
したがって、今後はBTCマイナーによるビットコイン売却が行われる可能性があるものの、BTC価格が上昇すれば売りも大幅に減少すると予想されるため、BTC価格上昇でマイナーの売却が減少すればBTC価格は10万ドルを超えて上昇する可能性があると予想されています。
ここ最近で語られるビットコイン価格予想は基本的に「過去最高値更新に向けて上昇する」という内容となっているものの、「過去最高値更新の時期」や「予想される到達価格」については意見が分かれており、「2023年内に過去最高値を更新する」という予想や「2024年の半減期で15倍になる」という予想もでています。
AI採用で75万ドルとの予想も
(ロイター報道)