ビットコイン「2023年内の過去最高値更新」予想|半減期サイクルは関係ない?
CrediBULL Crypto氏のBTC価格予想
Twitterで34万人以上のフォロワーを持つ著名アナリストのCrediBULL Crypto(@CredibleCrypto)氏は2023年7月2日に、自身が考えるビットコイン(BTC)の今後の値動きについて詳しく説明する長文ツイートを投稿しました。
CrediBULL Crypto氏はYouTube動画での解説なども行なっている著名な仮想通貨アナリストであり、今年4月には「長期的な停滞期間が終了して、ビットコインの大規模な強気相場が始まった」との見方を示していました。
同氏は今回のツイートで『2018年から始まったBTCのサイクルはまだ終わっていない』との考えを示しており、2023年にはビットコイン価格が過去最高値(ATH)を更新する可能性があるとの予想を語っています。
The chart below perfectly demonstrates all the reasons why I think most are going to be completely caught off guard over the next 6 months and into '24 and '25.
— CrediBULL Crypto (@CredibleCrypto) July 1, 2023
Whether you believe in a new ATH on #Bitcoin this year or not, this is an idea worth considering imo.
Let's dive… https://t.co/7j4hhIRzcj pic.twitter.com/vpz9DRnAF7
以下のチャートは今後6ヶ月間、そして2024年から2025年にかけて、多くの人が完全に不意を突かれるだろうと私が考える全ての理由を完璧に示しています。
2023年のビットコイン過去最高値更新を信じているかどうかに関わらず、これは検討する価値のあるアイデアです。
深く掘り下げていきましょう...
CredibleCrypto氏の価格予想
BTCサイクルは半減期ベースではない?
仮想通貨業界では、約4年周期で訪れるビットコインの「半減期」が価格予想などの判断材料として重要視されていますが、CrediBULL Crypto氏はそのような半減期に関する一般的な考え方の問題点を指摘しています。
半減期に基づく一般的な考え方は「BTCの価格サイクルは約4年周期の半減期ベースである」というものですが、CrediBULL Crypto氏は「時間の経過とともにサイクルの長さが伸び、ROI(投資利益率)が低下する」という考え方を提唱しています。
この考え方は元々2019年に提示され、2020年に改良されたものであり、2020年4月に同氏が投稿したツイートでもこの考え方が示されています。
THREAD: As expected with a log growth curve, time elapsed from peak to peak is expected to increase while ROI from trough to peak is expected to decrease. The implications are as follows, assuming the low for $BTC is in at 3.1k: pic.twitter.com/EVLVpxREEN
— CrediBULL Crypto (@CredibleCrypto) April 4, 2020
スレッド投稿:対数成長曲線で予想されるように、ピークからピークまでの経過時間は増加し、底からピークまでのROIは減少すると予想されます。BTCの安値が31,000ドルであると仮定すると、それが意味するものは以下のようになります。
同氏は過去のBTCチャートから見ても「底値から最高値に達するまでの時間は徐々に長くなり、ROIは低下する」ということが明確に示されていると説明しており、"初期参入者の方が高い利益率を得られる"という傾向から見てもこれは自然なことだと説明しています。
半減期の詳細はこちら
2021年の10万ドル予想が外れた理由
ビットコイン価格は多くの著名人が「1BTC=10万ドル越え」を予想していた中で2021年11月頃から大幅下落し、最終的には10万ドルに達することなく2022年11月に15,000ドルまで下落していましたが、今回のツイートではこの暴落についての見解も示されています。
CrediBULL Crypto氏は『BTCが過去最高値を更新して60,000ドル付近まで上昇した際には、ほとんどの人が"2021年12月にブローオフトップ(*1)を迎え、次の1〜2ヶ月で10万ドル以上に達する"と予測していた』と述べており、そのような予想の背景に"半減期だから"という考え方があったことを説明しています。
(*1)ブローオフトップ:取引量が急増し、価格が上昇した後に急落する現象のこと。
同氏はそのような10万ドル越え予想が外れた理由について「前回のブローオフトップは2017年12月に発生したため、半減期サイクル理論に基づくと次のブローオフトップは4年後の2021年12月になる」という考え方に基づいていたためだと指摘しています。
2017年1月〜2023年7月 BTC/USDの週足チャート(画像:TradingView)
CrediBULL Crypto氏はそのような予想に賛成していなかった少数派の1人であったとのことで、「時間の経過とともにサイクルの長さは伸びる」という考えから『次のブローオフトップは2023年以降に起きる』と信じていたと説明されています。
なお、同氏は人々が10万ドル予想を語っている中で「少なくとも3万ドル〜4万ドルまでの調整が入る」と予想するYouTube動画を公開していたとも報告されています。
2018年から続くサイクル「最後の第5波」が到来?
ビットコイン価格が15,000ドルまで下落したことによって、仮想通貨業界では「前回のサイクルは69,000ドルの高値で終了した」「2024年の半減期までは過去最高値を更新しない」といった予想が多く出ていますが、CrediBULL Crypto氏はそのような考えは思い込みであると述べています。
同氏は「人々は半減期に固執しすぎて、BTCの成長/進化を4年間隔の半減期サイクル以外の視点で見ることを避けている」と指摘しており、『2018年に始まった現在のサイクルはまだ終了しておらず、15,000ドルの安値から始まった最終的な"第5波"の上昇が残っている』との考えを示しています。
なお、69,000ドルを超える新たな高値への上昇は「5年続いたサイクルの終わり」を告げるものになるとのことで、これが実現すれば同氏が以前提唱していたサイクルの長さと一致することになるとも説明されています。
CrediBULL Crypto氏は「半減期はスケジュール通りに行われる折り込み済みのイベントである」と説明しており、以下のチャートを提示して「これは半減期と関連しない形で作成されているため、"サイクルの長さ"という考え方を理解しやすくなっている」と語っています。
Not meant as a challenge- just an observation: I agree with the premise that ROI/slope of run decreases but the 2nd criteria is that length of time also increases. Top being in now would not satisfy the latter. If we were to extend out for a 5th wave, both criteria would be met. pic.twitter.com/cC8Ra6q8Io
— CrediBULL Crypto (@CredibleCrypto) December 17, 2021
過去最高値更新後の大幅下落を予想
CrediBULL Crypto氏は今回の投稿で2023年6月23日のツイートを引用し『ビットコインは今年中に過去最高値を更新する可能性があり、それは10月になる可能性がある』との見解を示しています。
なお、具体的な価格については触れられていないものの、コメント欄に投稿された「大まかな目標価格をつけるとすれば12万ドル〜15万ドル(約1,730万円〜2,165万円)程度か?」という質問には"妥当な範囲"と回答されています。
また、別のコメントに対しては『2023年の過去最高値に続いて、過去最大の弱気相場が始まる』とも回答されており、2025年までには弱気相場の深みに入るとの予想も示されています。
下落予想については詳しく説明されていないものの、同氏は『次のブローオフトップに続いて、ドットコムバブル規模の暴落/崩壊が起きると予想している』とも語っています。
「仮想通貨市場でドットコムバブル規模の大暴落が起きる」という予想は数年前から語られており、先日は仮想通貨アナリストのMichaël van de Poppe氏もそのような考えを語っています。
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