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全ての現物ビットコインETFは同時に承認されるべき?Grayscaleが米SECに書簡提出

「公正かつ秩序ある決定が必要」と主張

大手暗号資産運用会社のGrayscale(グレースケール)は2023年7月27日に、米証券取引委員会(SEC)に対して「申請されている全ての現物ビットコインETFは、同時に承認されるべき」との主張を記した書簡を提出したことを発表しました。

アメリカでは現在複数の現物ビットコインETFが申請されており、グレースケールもビットコイン投資信託「GBTC」を現物ビットコインETFに転換する申請を行っています。

今回の主張の内容はグレースケールの最高法務責任者であるクレイグ・サルム氏が投稿した記事の中で説明されており、『SECは全ての投資家と発行体にとって公平な方法でビットコインETFの承認判断を下すべき』との考えが述べられています。

また、クレイグ・サルム氏は『ビットコインETFに関するSECの行動は、公正かつ秩序ある方法で行われるべき』とも述べており、『SECは勝者と敗者を選ぶべきではなく、発行者に一貫して公平にフィードバックやガイダンスを提供し続けるべき』とコメントしています。

なお、書簡の中では「米SECはビットコイン先物ETFの承認に基づいて、ビットコイン現物ETFを承認できる」とも主張されており、「ビットコインの現物市場と先物市場は密接に関連している」と説明されています。

「SSAは特効薬ではない」ともコメント

ただし、ビットコイン現物ETFの再提出時に各社が追加していた監視共有協定(SSA)に関する内容については「SSAがビットコイン現物ETFの承認を得るための”特効薬”になるとは考えておらず、そうなるべきとも考えていない」とコメントされています。

グレースケールは、SSAのパートナーとされている「Coinbase」が証券取引所や先物取引所として登録されていないことから、「SSAはSECの基準を満たすものではなく、必要なものでもない」との見解を示しています。

クレイグ・サルム氏は今回公開された記事の中で「結局は米国の投資家を保護して、投資手段を選択できるようにすることが重要だ」と述べた上で、以下のように語っています。

GBTCを保有している投資家は全米50州に100万人近くいます。GBTCのETF化が実現すれば、これらの投資家に数十億ドルの価値を還元することになります。

SECが現物ビットコインETFの申請を承認する準備が整えば、GBTC投資家を現物ビットコインETFから遠ざける理由は全くありません。私たちは投資家を代表して、この大義を擁護し続けます。

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Grayscale発表