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フランス・ドイツの規制当局「ワールドコイン」の調査開始|データ収集方法などに疑問

生体認証データの収集・保存方法を疑問視

仮想通貨WLDの正式ローンチで注目を集めている「ワールドコイン」について、フランスドイツの規制当局がプライバシー保護などの観点から調査を行っていることがロイターの報道で明らかになりました。

ワールドコイン(WLD)は、世界中の人々にデジタルIDを発行して、仮想通貨WLDを配布する仮想通貨プロジェクトであり、網膜スキャンによる生体認証機器「Orb」の展開も拡大させています。

「Orb」は日本を含めた世界中の様々な地域で展開されており、今月27日にはサム・アルトマンCEOによって「Orbを用いた生体認証に行列ができていること」も報告されていましたが、現在は複数の国でワールドコインのデータ収集方法を問題視する意見が出ています。

ワールドコイン、ローンチから3日目。世界中で大行列ができています。現在、8秒ごとに1人が認証を受けています。

ロイターの報道によると、フランスのデータ保護機関である「CNIL」は”ワールドコインの生体認証データ収集方法の合法性”を疑問視しているとのことで、生体認証データの保存条件も同様に疑問視されていると伝えられています。

今回報じられている調査の監督権は、ドイツ・バイエルン州の当局が有しているとのことで、バイエルン州当局はCNILの支援を受けながら調査を行っていると報じられています。

ワールドコインに対しては以前から賛否両論の意見が出ており、2023年7月25日には「英国のデータ規制当局がワールドコインを調査すると発表した」ということも報じられていました。

収集されるデータの重要性からワールドコインには懸念の声も多く出ていますが、ワールドコイン財団はロイターへのメールで『ワールドコインは個人のプライバシーを保護する堅牢なプライバシープログラムを構築しており、規制要件を確実に満たすように努めている』と述べたとも報じられています。

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ロイター報道