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Finschia × Klaytnのブロックチェーン統合計画「PROJECT DRAGON」LINE&Kakaoの基盤を連結

(追記:2024年2月15日)
「Finschia & Klaytnの統合提案」が正式に可決されましたので、記事の内容を追記・更新しました。

「Finschia & Klaytnの統合計画」を発表

レイヤー1ブロックチェーンを展開しているフィンシア(Finschia/FNSA)クレイトン(Klaytn/KLAY)は2024年1月16日に、アジアNo.1のブロックチェーンを構築することを目指す「Finschia & Klaytnの統合」に関する提案を公開しました。

この統合計画は「PROJECT DRAGON(プロジェクト・ドラゴン)」と呼ばれており、LINEとKakaoが有する大規模な基盤を連結することによって、アジア最大のWeb3ネットワークを構築する計画などが語られています。

なお、今回のブロックチェーン統合では新しい統合ブロックチェーンが誕生する予定で、それに伴う統合トークンの新規発行が予定されていることも報告されています。

「Finschia」と「Klaytn」について

フィンシア(Finschia/FNSA)は元々LINE独自のブロックチェーンとして知られていたレイヤー1ブロックチェーンであり、クレイトン(Klaytn/KLAY)は韓国kakao(カカオ)の関連会社が展開するレイヤー1ブロックチェーンとなっています。

両チェーンの独自仮想通貨である「FNSA」と「KLAY」は日本国内の暗号資産取引所にも上場しているため、日本でもこれらの仮想通貨を売買することができますが、今回は両チェーンの統合に関する共同提案が公開されています。

アジアNo.1のブロックチェーンを構築

Finschia & Klaytnチームは共同声明の中で、ビットコインETFの承認やAI導入などをきっかけに今後はWeb3移行が加速していくと予想されることから「2024年は我々にとって非常に重要である」と述べており、「アジア最大のプロダクトとインフラ資産を保有するFinschiaとKlaytnを統合することで、アジアNo.1ブロックチェーンを構築し、爆発的な成長を作っていきたい」と語っています。

具体的には「LINEとKakaoメッセンジャーベースのWeb3資産を継承・連結して、2.5億人以上のアジアユーザーの接点を持つ強力なエコシステムを構築することになる」とのことで、「420個以上のdApp・サービス、45個以上のガバナンスパートナー、450人以上のWeb3リソースを確保して、アジア最大のWeb3ネットワークを持つようになる」とも説明されています。

エコシステムの統合は、相互のシナジー効果を最大化する方向で進められる予定で、これによって「Finschiaの日本・台湾・タイ・アブダビなどの強力なネットワーク」と「Klaytnの韓国・シンガポール・ベトナムなどの強力なネットワーク」が結合されるとのことです。

(画像:統合計画案の説明資料)

統合トークン「PDT(仮称)」も発行予定

FinschiaとKlaytnを統合した新ブロックチェーンでは「PDT(仮称)」と呼ばれる新しい統合トークンも発行される予定で、既存発行量の約24%がバーンされ、未流通量は100%永久的に除去されると説明されています。

また、統合インフレは5.2%に縮小され、新しい3レイヤーのバーンモデルを通じて継続的に成長できる新しいトークンノミックスを構築、従来のFNSAとKLAYの保有者は保有量によっての今後の統合トークンをクレーム(請求)できるようになる予定であるとのことです。

統合トークンはLINEとKakaoメッセンジャーで同時に使えるようになり、「FinschiaのNFT・決済・AIサービス」と「KlaytnのDeFi・ゲームサービス」などが互換性を持つようになります。

FinschiaとKlaytnの統合によって、アジアの主要国で新しいWeb3インフラが作られるようになり、トークンの新しい拡張性と流動性ができるようになると期待されています。

(画像:統合計画案の説明資料)

EVMとCosmWasmを組み合わせたネットワークを提供

統合ブロックチェーンは「イーサリアム(EVM)」と「コスモス(CosmWasm)」の技術を組みあわせて、新しい互換性と高性能を備えた新しいネットワークを提供します。

統合ブロックチェーンのガバナンスは、45社以上の企業が参加するアジア最大のWeb3ガバナンスとなり、参加者の拡散とコミュニティの委任機能の強化によって脱中央性が最大化される予定です。

(画像:統合計画案の説明資料)

今後はガバナンス投票を予定

今回発表された「Finschia × Klaytnのブロックチェーン統合計画」はあくまでも提案として発表されたもので、今後は両ネットワークのコミュニティを対象としたガバナンス投票が行われる予定となっています。

提案が承認された場合は、第2四半期内に「統合財団の設立、新規統合トークンのスワップ開始、ガバナンス統合の完了」が実施される予定で、統合メインネットのための新しい事業イニシアチブが推進される予定となっています。

ガバナンス投票は以下のスケジュールに沿って行われる予定です。

日本時間2024年1月16日14:00 プロポーザルの同時掲載
日本時間2024年1月26日14:00 ガバナンス投票開始
日本時間2024年2月2日14:00 ガバナンス投票終了

統合計画案の説明資料(日本語)
統合計画案の説明資料(English)
統合計画案の説明資料(한국어)
Finschia提案
Klatyn提案

Finschia・Klaytnの統合提案が可決

(追記:2024年2月15日)
FinschiaとKlaytnは2024年2月15日に、FinschiaとKlaytnの統合提案が「投票率100%、支持率95%」で正式に可決したことを発表しました。

?️Finschia・Klaytnの統合提案承認のお知らせ?

2月15日14:00(KST)に、FinschiaとKlaytnの合併提案が「投票率100%、支持率95%」で最終決定しました。

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今後は、統合財団の設立と統合メインネットの公開のためのタスクフォースが準備される予定で、イーサリアムとコスモス技術の経験を基にした新しい統合ネットワークと持続可能なトークノミクスを展開していくと説明されています。

トークンとガバナンスの統合は2024年第2四半期を目標として進められることになっており、統合トークンは既存発行量の22.9%(約3億8,400万ドル規模)が焼却され、未流通量を除去、3段階焼却モデルなど完全に新しいトークノミクスを披露する予定とも説明されています。

統合ガバナンスでは、ユーザー委任機能とボーティング加重値設定を通じてコミュニティ中心のエコシステムが形成され、新しい透明性プロトコルの下で非常に厳格で透明なオペレーティングシステムを実現し、アジア最大のブロックチェーンとして市場内の新たな位相と信頼を構築していくとのことです。

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