X Paymentsの詳細情報が徐々に判明
X(旧Twitter)の決済関連子会社である「X Payments」が、保管・送金・決済・運用などといった様々な機能の提供を予定していることが判明しました。
現在は25の州で送金ライセンスを取得
X Payments(Xペイメント)は、Xの決済関連子会社として設立された会社であり、記事執筆時点は米国における以下25の州で送金ライセンスを取得していると報告されています。
【X Paymentsが送金ライセンスを取得している州】
アイオワ州・オハイオ州・ユタ州・フロリダ州・カンザス州・オレゴン州・バージニア州・ネバダ州・アリゾナ州・ジョージア州・ミズーリ州・ミシガン州・ワイオミング州・アーカンソー州・メリーランド州・ネブラスカ州・ルイジアナ州・テネシー州・ミシシッピ州・ニューメキシコ州・ウェストバージニア州・ペンシルベニア州・ロードアイランド州・サウスダコタ州・ニューハンプシャー州
Xウォレットでお金や仮想通貨の保管・送受信が可能?
Xペイメントのサービスが提供開始されれば、SNSとして機能しているXを「ウォレット」として使用することができるようになるとのことで、お金や仮想通貨を保管・送金したり、好きな投稿や動画にチップを送ったりすることができるようになると伝えられています。
X Paymentsが送金ライセンスを取得することによって、人々はXを財布として使うことができるようになります。Xでお金や仮想通貨を保管・送金できるということです。
つまり、人々があなたの投稿・動画・ライブストリームを気に入ったら、すぐにチップを送ったり、デジタル商品を購入したりできるようになるということです。より多くのマネタイズが可能になります。
利息の獲得・商品購入・店舗での支払いなども
また、X Paymentsの最高情報セキュリティ責任者であるクリストファー・スタンレー氏は上記投稿にコメントする形で「X Paymentsが提供するのは単なるチップ機能だけではない」とも説明しています。
同氏によると、X Paymentsのサービスは米国で人気の個人間送金アプリである「Venmo」のようなサービスになるとのことで、その後は利息を獲得したり、商品を購入したり、お店で商品を購入したりすることもできるようになるとされています。
スタンレー氏は「X Paymentsの最終目標はプラットフォーム上で必要なことが何でもできるようにすることだ」と述べており、ユーザーが「Xウォレットからお金を引き出したい」と思った場合はその目標が失敗したことになると説明しています。
チップ機能だけではありません。Xにお金を入れて自分のXウォレットで保管し、他のXペイメント利用者に送金することもできます。
まずはVenmoのようなサービスを想像してみてください。その後の進化によって、利息を得たり、商品を購入したり、Apple Payのようにお店で商品を買ったりできるようになります。
もしもあなたが私たちのシステムからお金を引き出したいと思った場合、私たちは失敗したことになります。
最終目標は「私たちのプラットフォーム上で必要なことが何でもできるようにすること」なので、ユーザーがお金を引き出す理由はなくなるはずです。
公式Xアカウントも登場
Xにおける仮想通貨関連機能について
Xで提供される決済機能については「最初に法定通貨のみがサポートされるのではないか」との意見も多くみられますが、Xを率いるイーロン・マスク氏は仮想通貨を強く支持していることでも知られるため、仮想通貨のサポートを期待する意見も数多く出ています。
現在のX上では「BTC」や「ETH」などの仮想通貨ティッカーを検索することによって、リアルタイム価格・チャート・価格変動率などを確認することが可能です。
イーロン・マスク氏がビットコイン(BTC)やドージコイン(DOGE)を強く支持していることや、マスク氏が率いるテスラなどがBTCを保有していることなどを踏まえると、Xで仮想通貨関連機能が提供される可能性は高いと予想されるため、今後の本格的なサービス開始などには期待が高まっています。