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中国の京東クラウド「JD Cloud」がHuobiとブロックチェーン開発で提携


中国の最大手オンライン通販会社「JD.com(京東商城)」の子会社であるJD Cloud(京東クラウド)が、仮想通貨取引所Huobi(フォビ)と提携し、ブロックチェーン技術を応用し、クラウドコンピューティングの研究開発に取り組んでいることが6月28日に明らかになりました。

発表された内容によると、Huobiと京東クラウドは金融サービスやIoT(モノのインターネット)、サプライチェーンの分野に焦点を当て、ブロックチェーン技術を応用できるケースを共同で探求するための戦略的協力協定を締結したとのことです。

またこれに合わせて、リング署名(*1)、準同型暗号(*2)、ライトニングネットワークなどの様々な形のコンセンサスアルゴリズムの設計と実装といった、基板となるブロックチェーン技術についての研究も進めたいと説明されています。
(*1)リング署名:電子署名の技術の一種で、秘匿性の高い電子署名が可能になるもののこと
(*2)準同型暗号(じゅんどうけいあんごう):電子投票、電子マネーなどの暗号プロトコルにおいて利用される暗号方式

京東商城のバイスプレジデントであり京東クラウドの製品開発部門を率いているガン・フー(Gang He)氏は、「ブロックチェーン分野における京東クラウドの”豊かな”技術経験と”ユニークな”技術的アドバンテージが決定打となって、協定の締結に至った」と説明しています。

JDクラウドは機能を拡張し続けており、ブロックチェーン部門のビジネス顧客のサーバーを改善するための革新を目指しています。

これと同様に、HuobiのCTOであるXianfeng Cheng氏は、「Huobiは複数のパートナーシップを確立した」と述べています。

「ブロックチェーン業界のパイオニアとして、Huobiは中国を含む世界中のインキュベーターと複数のパートナーシップを結んでいます。技術、リソース、経験の面での優位性は、次のJDクラウドプロジェクトにも適用されます。」

今週は、Alibaba(アリババ)の創業者であるJack Ma(ジャック・マー)氏が率いる金融関連会社『Ant Financial(アント・フィナンシャル)』もブロックチェーンに関連する発表をしています。

Ant Financialは、香港で働く数十万人のフィリピン人を支援し、海外送金費用を大幅に削減するために、香港とフィリピン間をつなぐ『ブロックチェーンベース・デジタルウォレット・クロスボーダー送金サービス』を開発し、わずか3秒でお金を転送することができたことを発表しました。

中国の大手企業オンライン通販企業の間で進む、ブロックチェーン技術の研究開発は今後大きな注目を集めることになるでしょう。